【中山記念】ツクバアズマオー北馬場で躍動!中山で大輪咲かせるか

[ 2017年2月23日 05:30 ]

ダートコースを単走で追い切るツクバアズマオー
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 「第91回中山記念」美浦では中山金杯の覇者ツクバアズマオーがスピード感あふれる動きを披露。重賞連勝へ好仕上がりだ。

 ツクバアズマオーの追い切りを見届けた尾形充師が、穏やかにつぶやいた。「いい動きだったね。頭から尾っぽの先まで、うまく使って流れるように走っていた」。北C(ダート)コースでの単走追い。ほぼ貸し切り状態のコースで気持ち良さそうにピッチを上げた。直線はしっかり気合をつけられ、スピード感あふれる脚さばきでラスト1F12秒7で締めた。

 最終追いを北馬場に替えた2走前のディセンバーSから中山金杯と2連勝。「ウッドチップは状態にバラつきがあって、どうしても脚を取られたりする。北のダートは使う馬も少ないので状態が安定している。以前にウッドで追った後は、尻っ跳ねをしたりして嫌がる感じがあったが、今日は引き揚げてきても凄く落ち着いている」。伸び伸び走れるコースでの調整が好成績につながった。

 前走後は日経賞(3月25日)を予定していたが「あまりに体調がいいので」(尾形充師)と、予定を繰り上げての参戦。「ボロ(ふん)の様子を見ても体調がいいのが分かる。不調の時はウサギがするような小さい感じだから」と“健康のバロメーター”も良好だ。

 生まれた直後の馬体のバランスの良さにひかれ購入を決めた馬。「バランスが崩れた時期もあったが、やっと初めて見た頃の理想の体形になってきた。父(尾形藤吉師)から“馬はできるだけ早い時期に見ろ”と教えられたが、調教師をやめる(来年2月で70歳定年)頃になって、ようやくその意味が分かってきたよ」と笑う。眼力を信じて育てた愛馬が、早春の中山で、さらに大きな花を咲かせようとしている。

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2017年2月23日のニュース