【福岡・九州地区選手権】田頭 快ショットで初の九州王者に!

[ 2017年2月22日 05:30 ]

表彰式で優勝旗を手にする田頭
Photo By スポニチ

 ボートレース福岡のG1「九州地区選手権」優勝戦が21日、第12Rで行われ、6号艇から3コースを奪取した田頭実(49=福岡)がコンマ02の快ショットを決め、まくりV。賞金450万円と初の九州チャンプの称号を手にした。

 ここ一番の集中力がずばぬけていた。3コース。田頭が素晴らしいダッシュ。会心のスリットを決め、どうだと言わんばかりに内2艇をまくり切った。「3コースになった時点で攻めるレースだけを考えていた。ここまで(Sが)早いとは思っていなかったが…。とにかく先に回る。それだけ。自分らしいレースが結果につながった」

 前期F2が響き、優勝戦は今期24走目。スタート勘に多少の不安はあったはずだが、それでも田頭はスタートに妥協をしない。それは舟券を買ってくれているファンのことを第一に考えているからだ。05年若松のG1ダイヤモンドCを制した時はF3の身だった。崖っ縁でも勝負に行く。田頭は美学を貫き、そして勝った。

 「福岡でSGや周年記念も勝っているが今回は最高にうれしい。九州は凄い選手ばかり。だから初の九州チャンプは歴史に名を残せた思いだ。ここは(地元の)若松以上に大好き。声援が本当にうれしい」

 通算62回目の優勝は名手にとっても心に残るものだった。「これからも自分らしい攻めるレースをしていきたい。来期は(出走回数不足で)B1かB2だが精いっぱい頑張る」。田頭は最高の笑顔で観衆に手を振った。

続きを表示

2017年2月22日のニュース