【小倉大賞典】マルターズアポジー逃げ切る 43年ぶりの関東馬V

[ 2017年2月20日 05:30 ]

<小倉11R・小倉大賞典>武士沢を背に先頭を行くマルターズアポジー(左)
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 冬の小倉名物重賞「第51回小倉大賞典」は、小回り巧者のマルターズアポジーが逃げ切りV。関東馬としては74年のノボルトウコウ以来43年ぶりの勝利を飾った。

 自慢の先行力が得意の小回りで輝いた。マルターズアポジーはスピードの違いでハナを奪うと、前半5F57秒6のハイラップで独り旅。「序盤はハミをかんでいたが、向正面で抜けてくれた」と武士沢。3角を過ぎても手応えは衰えず。直線は馬場の良好な内ラチを回り、後続の猛追を2馬身差振り切った。

 「前に行く馬がそろっていたが、初速が違った。激しい気性が今は走る方に向いてくれていますね。有馬記念(15着)の経験が、糧になっていると思います」

 デビュー21年目のベテラン武士沢は、これが小倉競馬での初勝利。「初めてが重賞でうれしいですね」。絶妙なペースに持ち込む“いぶし銀”の騎乗で、福島記念に続く重賞2勝目をアシストした。

 この中間は1週間前から小倉に入り、早めに環境に慣れさせたことで輸送減りした体は回復。滞在の効果はてきめん。精神面での進境を見せ本格化。さらなる大舞台を目指していく。

 ◆マルターズアポジー 父ゴスホークケン 母マルターズヒート(母の父オールドトリエステ)牡5歳 美浦・堀井厩舎所属 馬主・藤田在子氏 生産者・北海道新冠町の山岡牧場 戦績19戦7勝 総獲得賞金1億6731万円。

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