【共同通信杯】スワーヴリチャード重賞初V!名手・四位もベタ褒め

[ 2017年2月13日 05:30 ]

<東京11R・共同通信杯>レースを制した(1)スワーヴリチャード
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 12日、東京競馬場で行われた「第51回共同通信杯」はスワーヴリチャードが直線抜け出して重賞初制覇。皐月賞(4月16日、中山)獲りへ名乗りを上げた。

 ダービー連覇も遂げた名手に再びタイトルを予感させるV走。脱鞍所に引き揚げてきたスワーヴリチャードの馬上で四位が珍しく表情を緩めている。「これまで素晴らしい馬に随分乗せてもらったが、反応の速さはトップランク。理想としたレースができた。本番へのリクエスト?何もない」と歯切れのいい口調で切り出した。

 クラシックを引き寄せるすさまじいストライド。派手な栗毛がただ1頭、馬なりの脚色で直線の坂を駆け上がってくる。坂上で追いだすと、一瞬にして2馬身半突き放した。後方待機の東京スポーツ杯2歳S(2着)とは一転、5番手につけた上で末脚を爆発させた。「次は(直線の短い)中山(皐月賞)になるから好位を取りに行こうと(調教師と)打ち合わせていた。ゲートから(積極的に)出していっても折り合えた。一戦一戦勉強だが、使うたびにレースを覚えてきた」と続けた。

 庄野師も満足そうに振り返る。「馬場入りも返し馬も落ち着いていた。脚も十分にためられたし、抜け出した時の速さが凄い。一瞬でトップスピードに入った」と語ると、秘めた思いを口にした。「当歳時からクラシックを狙ってきた素質馬。求めているものは大きいが、これで胸を張って皐月賞へ直行できる」。14年きさらぎ賞2着馬バンドワゴンの半弟にあたるハーツクライ産駒。「物凄い馬になるかも」。デビュー前の調教で四位は同師からこう伝えられたという。

 「順調に階段を上ってきた。春の大きいところを2つ、なんとか勝ちたい」と四位。階段の上に待っているタイトルは96年イシノサンデー以来の皐月賞か、07年ウオッカ、08年ディープスカイに続くダービーか!?

 ◆スワーヴリチャード 父ハーツクライ 母ピラミマ(母の父アンブライドルズソング)牡3歳 栗東・庄野厩舎所属 馬主・(株)NICKS 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦2勝 総獲得賞金5931万4000円。

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