【京都記念】殊勲の初戴冠に続き…世界のサトノクラウン連覇達成

[ 2017年2月13日 05:30 ]

<京都11R・京都記念>サトノクラウンに騎乗したM.デムーロ騎手は勝利を喜ぶ
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 香港G1ホースが日本ダービー馬を一蹴した。「第110回京都記念」が12日、京都競馬場で行われ、香港遠征帰りのサトノクラウンが豪快に差し切って同レース連覇を達成。凱旋門賞帰りのダービー馬マカヒキはまさかの3着に敗れた。

 同じ勝利でも、その感触は違っていた。サトノクラウンが京都記念連覇。その鞍上にいたのはともにM・デムーロだ。「去年は返し馬からイレ込みがあった。今年は落ち着いていたし問題なかった。去年よりトモが良くなってます」。1年ぶりの“再会”に進化を感じ取っていた。

 レースはヤマカツライデンが引っ張り、ガリバルディが2番手。サトノクラウンは離れた3番手を追走。3コーナー坂の下りから徐々にピッチを上げ、直線でジワジワと前2頭を追い詰めると、直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切った。デムーロは「スタートを決めて、いいポジションに行けた。ずっといい手応え。力が凄いです。いつも一生懸命走ってくれます」と先週の東京新聞杯に続く2週連続重賞Vに笑顔がはじけた。

 里見治オーナーも「非常にいい走りだったし、この先が楽しみ。マカヒキを倒したのは価値が大きい。もう一つ国内でG1を獲ってくれれば言うことはない。これから相談して考えるけど、春の大阪杯が当然ターゲットに入ってくると思います」と笑顔で称えた。オーナーは先週のきさらぎ賞のサトノアーサーが2着だったが「あの日だけ雨が降ってアンラッキーだった。2着が獲れたのは良かったし、直行するようです」と皐月賞(4月16日、中山)直行プランを明かした。

 5歳馬サトノクラウンは昨年の香港ヴァーズでのG1初戴冠に続き重賞連勝。最重量58キロで勝っただけに価値は高い。“強い”と言われる4歳世代のダービー馬を破っての勝利。充実期を迎え、今年は堂々と中距離戦線を歩む。

 ◆サトノクラウン 父マルジュ 母ジョコンダ2(母の父ロッシーニ)牡5歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・里見治氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績12戦6勝(うち海外2戦1勝) 総獲得賞金4億1870万1100円。

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