目指せ新人賞!横山武&木幡育&武藤“Jr.トリオ”の挑戦

[ 2017年2月10日 05:30 ]

気勢を上げる美浦所属の新人騎手(左から)木幡育也、武藤雅、横山武史
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 JRAは9日、平成29年度の騎手免許試験新規合格者5人を発表した。全員が7日にJRA競馬学校騎手課程を卒業した新人で、3月にデビューする。美浦所属の木幡育也(18)、武藤雅(19)、横山武史(18)はいずれも父がJRA騎手か元騎手という“サラブレッド”。切磋琢磨(せっさたくま)で父超えを目指す。

 横山武は午前10時の合格発表の瞬間は美浦トレセンで調教騎乗中。騎乗後に調教スタンド1階の騎乗者控室を訪れ自分の名前を確かめると、安心したような笑みを浮かべた。父はJRA通算2644勝の名手、横山典弘。午後の会見では「小さい頃はジャニーズ?に入りたかった」と笑わせたが、「父が大舞台で勝つ姿に憧れた」とその背中を追った。

 木幡育、武藤が照れもあってか目標とする騎手に父を挙げなかったのとは対照的に「横山典弘騎手です」ときっぱり。「予想外の競馬をしたり、難しい馬を乗りこなしたり。馬のことを第一に考えている。いずれは父に追い付きたい」と話す横山武に、父は「とにかくケガなく長く乗ってほしい」とエールを送った。

 武藤の父である武藤師が「いい同期に恵まれたと思う」と話したように、騎手のDNAを持つ同期の存在は互いに刺激になるに違いない。父子4人競演が注目される木幡育が「昨年の次男(巧也)の45勝を超えて新人賞を獲りたい」と言えば、武藤も「新人賞を目標に先輩に食らい付いていきたい」と決意表明。昨年美浦所属騎手としては8年ぶりに新人賞を獲得した木幡巧に続くべく、“Jr.トリオ”の挑戦が始まる。

 ◆横山 武史(よこやま・たけし)1998年(平10)12月22日、茨城県生まれの18歳。身長1メートル61、体重46・2キロ。美浦・鈴木伸厩舎所属。目標の騎手は横山典弘。座右の銘は「破天荒」。

 ◆木幡 育也(こわた・いくや)1998年(平10)9月21日、茨城県生まれの18歳。身長1メートル59、体重47・5キロ。美浦・藤沢和厩舎所属。目標の騎手はJ・モレイラ。座右の銘は「向上心を持っていれば可能性は無限大」。

 ◆武藤 雅(むとう・みやび)1998年(平10)1月10日、茨城県生まれの19歳。身長1メートル56、体重45・6キロ。美浦・水野厩舎所属。目標の騎手は勝浦正樹。座右の銘は「努力に勝る天才なし」。

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