【京都記念】始動戦は負けられない!最強世代ダービー馬マカヒキ

[ 2017年2月7日 05:30 ]

京都記念から始動するマカヒキ
Photo By スポニチ

 最強4歳世代のダービー馬が登場――伝統のG2「第110回京都記念」は、昨年のダービー馬マカヒキの始動戦として必見のレースだ。昨秋にフランス遠征した凱旋門賞では14着に敗れたが、スターホースが国内で改めてその強さをみせつける。ファウンドで昨年の凱旋門賞を制した“世界No・1ジョッキー”ライアン・ムーアとの新コンビにも注目だ。

 4歳となったダービー馬マカヒキが、17年の始動戦を迎える。昨秋のフランス遠征後は福島・ノーザンファーム天栄で休養、先月7日に帰厩。今年初戦に向けてじっくり乗り込んできた。始動ウイークを迎えた月曜朝、担当の大江助手も「ホント楽しみです」とレースを待ち望んでいた。

 「帰ってきた時も緩い感じはなく、順調に調整できています。キ甲が出てきて、大人の骨格になってきましたね。ダービーの後も放牧に出して大きくなったし、徐々に成長している」

 ダービーで世代の頂点に輝いた後は、仏G1「凱旋門賞」に挑戦。前哨戦のニエル賞を制して挑んだが、本番は見せ場なく14着に敗れた。「初めてレースで力んで“あの馬らしい”走りができなかった」と振り返り「あの経験を生かしていかないと。凱旋門賞以外はリラックスして走れていたし、落ち着いて臨めれば」と意気込みを語った。

 調教ではさすがのパフォーマンスを披露。3週連続、CWコースで時計を出し態勢は整った。1週前はラスト1F11秒5と圧巻の伸び。「動きは良かったし、しっかり仕上がったと思う。無駄肉の付かないタイプで、体重も変わらず出せそう」と手応えを口にする。

 春2冠の皐月賞2着&ダービーVで先着したサトノダイヤモンドは、秋に菊花賞→有馬記念を連勝。JRA最優秀3歳牡馬のタイトルはライバルに奪われた。同助手は「実際、ダイヤモンドには負けていない。向こうも成長しているが、今年はさらなる飛躍を願っている」と巻き返しへ力を込める。ここをステップに今年からG1に昇格する「大阪杯」(4月2日、阪神)で2つ目のタイトルを狙う。

 新たにライアン・ムーアとのコンビを組むことでも注目される始動戦。大江助手も「ライアンは日本の競馬をよく見てくれている。マカヒキのことも、弥生賞の時から知っていたみたい」と期待を寄せる。くしくも、鞍上は昨秋の凱旋門賞をファウンドで優勝。日本の悲願を打ち砕いた世界No・1ジョッキーを背に、ダービー馬が貫禄の走りを見せつける。

続きを表示

2017年2月7日のニュース