【きさらぎ賞】サトノアーサーに乗るため…川田、ド根性で回復

[ 2017年2月1日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=31日】坂路の調教スタンドでくだらない雑談に花を咲かせていたオサムは思わず身を乗り出した。午前9時34分。駆け上がってきた池江厩舎の馬の中に川田の姿を発見したからだ。この朝は3歳未勝利ラーゴブルーに騎乗。京都競馬場での落馬が1月8日。実に23日ぶりの手綱になる。第2、3腰椎横突起骨折。その回復力の早さにはただ驚くばかり。

 “すわ一大事”と池江厩舎に駆けつけたが姿はなく、話が聞けたのは中内田厩舎の前。会うなり、「大丈夫ですよ」と機先を制され「きょう乗った感触は?」に、これも「大丈夫です」と返された。言葉少なだったが、変わらない自信に満ちた笑顔だった。

 きさらぎ賞に向かうサトノアーサーの存在が1カ月足らずという奇跡的な回復を現実のものにした。「今朝も大丈夫そうでしたね。引き続き乗ってもらえるのが何より」。兼武助手も安どの表情だった。最終追い切りは半マイルを流す程度だが、川田自ら感触を確かめる。今日は強気のコメントが聞けそうだ。

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2017年2月1日のニュース