【きさらぎ賞】アーサー“ダイヤモンドの道”無傷3連勝でG1級証明だ

[ 2017年1月31日 05:30 ]

無傷の3連勝で重賞奪取を狙うサトノアーサー
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 今週の京都のメインは「第57回きさらぎ賞」。注目は15年のセレクトセールで2億超の高値が付いた超良血ディープインパクト産駒のサトノアーサー。同厩舎&同冠名の菊花賞馬サトノダイヤモンドと同じく3連勝で春のクラシックを目指す。落馬負傷で一時は危ぶまれた川田とのコンビ継続も決まり、陣営が思い描く通りに、G1級の力を発揮し、きっちりと勝って先輩と同じ道を歩むつもりだ。

 偉大な先輩に続くか。後に菊花賞と有馬記念を制した昨年の覇者サトノダイヤモンドと同じく“池江厩舎&冠名サトノ”のサトノアーサーが、無傷の3連勝で重賞奪取を狙う。デビュー時期や臨戦過程こそ違えど、2戦2勝で3戦目がきさらぎ賞というのもダイヤモンドと同じ。担当の田重田助手は「ダイヤモンドと同じように、きっちり勝ってクラシックにいきたいですね」と春を見据える。

 新馬戦こそ、道悪がこたえて同着の“辛勝”だったが、前走の強烈な勝ちっぷりが“G1級”であることを証明した。超スローペースも何のその、後方から大外一気に突き抜けて3馬身半差の圧勝。ラスト100メートルは流したにもかかわらず、上がり3Fは32秒7だから凄い。そこから短期放牧を挟み、中8週でここへ。この時期の3歳馬らしく、しっかりと進化を遂げている。

 「大きくなりましたね。線が細いことに変わりはないんですが、肩やトモなどパーツパーツに筋肉が付いてきました。“こんなに変わるんや!”と思うぐらい、成長が著しいですね」

 主戦の川田は今月8日の京都競馬で落馬。第2、3腰椎横突起骨折、鼻骨骨折と診断されたため、浜中が起用されるプランもあったが、早期に回復したためコンビ継続が決まった。「将雅さん(川田)がいろいろと教えてくれている。まだ一生懸命なところがあるので、もう少し力を抜いて走ることを覚えてくれればいいんですけどね」と田重田助手。15年のセレクトセール1歳で2億1060万円(税込み)の高値が付いた超良血のディープインパクト産駒。勝つことだけを求められる馬じゃない。心身の成長を示した上で勝って、春の大舞台につなげたい。

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2017年1月31日のニュース