【AJC杯】リアファル 完全復調!自己最速4F50秒5

[ 2017年1月20日 05:30 ]

<AJC杯>坂路でアルティマブラッド(左)と併せて追い切るリアファル
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 中山メイン「AJC杯」出走のリアファルが19日、栗東トレセンで木曜追いを行った。坂路併せ馬で僚馬をあおるような力強い脚取りで駆け上がり圧巻の自己ベスト。この日の栗東で2番目タイとなる猛時計で復調をアピールした。一昨年の神戸新聞杯ではリアルスティールを撃破した逸材。長期休養明けを叩いて上昇ムードだ。

 雪解け馬場の坂路で圧巻の自己ベスト。素質馬リアファルが力強い脚取りで完全復調をアピールした。アルティマブラッド(5歳1600万)と併せ馬。序盤は攻め駆けする相手を前に見るように半馬身後ろをジワッと追走する。前進気勢あふれる身のこなしでグングン加速すると、ラスト2Fでは鞍上が抑え切れないほどの手応え。ようやく坂の頂上でGOサインが出ると、そこから一気にはじけた。

 計時されたタイムは4F50秒5〜1F12秒7。一昨年にリアルスティールを撃破した神戸新聞杯(1着)の1週前追い(4F50秒8)を上回る自身最速の時計だ。力強い脚取りに稽古を見守った音無師も「馬場が速かったというのもあるが、動きは良かった。中間は脚元への負担を考えながらプールを併用して乗り込んだ。あとはプール調整すれば、ちょうど良くなると思う」と手応えをにじませた。

 一昨年の有馬記念(16着)後に左前脚の腱しょう炎を発症し長期離脱を余儀なくされたが、11カ月ぶりの金鯱賞で5着と復活の兆し。前走に引き続きこの中間は坂路とプールを併用してビッシリと乗り込まれた。従来の水曜追いを木曜にスライドさせたのも、脚元への負担を軽減させるためのもの。担当の浜田助手は「水曜は運動馬場が(雪で)硬かったので。馬場入りはしなかったがプールで馬体を絞って体は前走よりも引き締まっている。金鯱賞(プラス18キロ)は増えていたが、1年間の成長分もある。今回は緩んでいる感じはない」と使った上積みを強調する。

 一昨年の菊花賞3着は今となっては輝かしい実績だ。勝ち馬は昨年の年度代表馬キタサンブラック。2着のリアルスティールはその後のドバイターフを制し、世界を相手に頂点を極めた。その実力馬2頭を相手に0秒1差まで肉薄した走りは地力の高さを物語っている。師は「前走は競馬の内容よりも、走った後に脚元が問題なかったことが何よりの収穫。レースはハナにこだわらないし、行く馬がいれば控えても競馬ができる。コースは問題なくこなせるし楽しみだね」と巻き返しへ力を込める。悪夢の有馬記念から1年余り。完全復活を期す17年初戦、敗戦の借りは同じ中山で返す。

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