【AJC杯】那須野牧場の名血出身!大器晩成ナスノセイカン

[ 2017年1月19日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=18日】オールドファンには懐かしい血統が重賞でよみがえろうとしている。71年桜花賞馬ナスノカオリの玄孫(やしゃご)ナスノセイカン(AJC杯)が見せたのは本格化を告げる走り。Wコースでプリンシアコメータ(4歳1000万)の8馬身後方から力強く併入に持ち込んだ。スタンドで見届けた矢野師も高まる胸の内を隠せない。「昨春とはトモ(後肢)が全然違う。緩さが解消して本物になってきた」と切りだすと、自ら手綱を取った3週前追いの感触を車に例えて明かした。

 「昨春は追って追ってようやくギアがかかったが、今では合図ひとつでズバッと5速に入る。年を重ねてトモが成長するハーツクライ産駒の特長かも。(5歳で重賞初Vの)シュンドルボンもそうだった」。助手時代に母ナスノフィオナを担当した同師は「背中の良さは母譲り」と梅崎に伝えた。ナスノカオリから代々、那須野牧場(栃木県)で守られてきた古き良き血脈にハーツクライが融合した大器晩成の5歳馬だ。

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2017年1月19日のニュース