16年度JRA賞年度代表馬はキタサンブラック!オーナーも大喜び

[ 2017年1月11日 05:30 ]

昨年のジャパンCを圧勝したキタサンブラック。16年度の年度代表馬に選ばれた
Photo By スポニチ

 2016年度JRA賞受賞馬選考委員会が10日に都内のJRA本部で行われ、年度代表馬に天皇賞・春、ジャパンCを制したキタサンブラック(牡5=清水久)が選出された。併せて最優秀4歳以上牡馬のタイトルも獲得。今年さらなる飛躍を期すG1・3勝馬に新たな勲章が加わり、北島三郎オーナーも喜びのコメントを発表した。授賞式は30日に都内のホテルで行われる。

 歌手でいえばレコード大賞といえる賞の受賞に北島三郎オーナーは「このたびは我が愛馬キタサンブラック号が名誉ある年度代表馬に選ばれ、誠にありがたく感激いたしております。改めて競馬関係者の方々をはじめ、応援していただいた競馬ファンの皆さまに心より感謝を申し上げます。今年もキタサンブラックと共に頑張っていきます。今後とも応援よろしくお願いします」とコメントした。

 芝・中長距離の古馬王道路線を歩み、ひたむきな走りが高く評価された。年度代表馬部門はキタサンブラックが291票のうち134票を獲得。モーリスに44票差で受賞が決まった。清水久師は「ありがたいですね。素直にうれしいです。重賞を勝つ馬は管理できても、ここまでの馬はなかなか巡り合えないですから。昨年は春も秋も頑張ってくれました。負けたレースもそれなりに印象に残っていますけど、最後に突き放したジャパンCは強烈でしたね」と喜んだ。

 一昨年の菊花賞に続き、天皇賞・春を制して宝塚記念は3着。秋は京都大賞典Vで弾みをつけジャパンCで2連勝、有馬記念は2着に敗れたものの、年間6戦で一度も3着を外していない安定感が高く評価された。また宝塚記念、有馬記念のグランプリで2季連続ファン投票1位に支持されたように人気と実力を兼ね備えたスターホースだ。有馬記念2着後は年明け4日に放牧された。今後は未定ながらドバイシーマクラシック(3月25日、メイダン)に登録、国内戦なら今年からG1に昇格する大阪杯(4月2日、阪神)や天皇賞・春(同30日、京都)、宝塚記念(6月25日、阪神)があり、動向が注目される。

 「年度代表馬という立場になるし、日本を引っ張っていって競馬界を盛り上げたいと思っています。この馬に合う番組を考えるとドバイやフランスが自然と出てきますし、挑戦してみたい気持ちはあります。オーナーや豊さん(武豊)と相談して決めたい」と清水久師。ステージは国内だけでなく、海の向こうまで広がっていく。今年もまた話題を提供し続ける一年になる。

 ▼武豊 1年間コンビを組ませていただいたので、年度代表馬に選出されたと聞き、非常にうれしいです。1年間頑張ってくれた馬に感謝しています。ファンの多い馬ですし、賞に恥じないよう今年もこの馬と共に活躍したいと思います。

 ◆キタサンブラック 父ブラックタイド 母シュガーハート(母の父サクラバクシンオー)牡5歳 大野商事 栗東・清水久 武豊 ヤナガワ牧場 6戦3勝 7億1193万円(天皇賞・春、ジャパンC)

 ▽選考方法 年度代表馬と各部門賞は全国の競馬記者クラブ11団体に所属する記者(クラブ歴3年以上、会友含む)291人の投票で決定される。地方馬、外国馬も選考の対象。3分の1以上の得票を得た1位馬を授賞馬に決定。3分の1に達しなかった場合は選考委員会が授賞馬を審議するが、今年は全部門で1位馬が3分の1以上の得票を得たため同委員会の承認を得て決まった。

続きを表示

2017年1月11日のニュース