【KEIRINグランプリ】浅井、史上2人目の連覇へ進化実感

[ 2016年12月30日 05:30 ]

リラックスしてバットを構える浅井
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 一筋縄で収まらないのがGP。今回も難解な一戦となったが中でも浅井の評価が難しい。前回落車したダメージは誰もが気になるところだが、本人は前向きに捉えていた。

 「自転車は壊れたがエース機ではなかった。これでGPに行ったらダメと教えてくれたと、プラスに考えている。体の面も、競輪祭の神様が休養を取れと言ってくれたんでしょう。自分の中では戦える準備をしてきた」

 前向きなコメントが大一番にしっかり間に合わせたことをうかがわせる。昨年末にGPを制し今年は1番車のチャンピオンユニホームを着て走り続けた。

 「しんどい時期もあったが、第三者の目線で捉えるようになって考えが変わった。GPを優勝してから1走ずつ進化している実感がある」

 あとは大一番で結果を出すだけ。山田裕仁氏(02、03年)以来となる史上2人目のGP連覇へ。今年も昨年同様、単騎戦で挑む。

 「僕がどう組み立てをするかで展開が変わる。開催中に勝ちパターンを考えて過ごすことが大事になってくる。これは(GPを)獲れたからできること」

 優勝経験者だからこそ自信を持って臨める。これまで5回出場したGPで確定板を外したのは14年の岸和田(5着)だけ。俊敏な立ち回りで浅井が今年も栄冠をつかみ取る。

 ◆浅井 康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日生まれ。三重県出身の32歳。県立朝明高卒。05年7月プロデビュー。通算892戦291勝。通算取得賞金は7億7017万円。主な優勝は第20回寛仁親王牌(11年7月)、第54回オールスター競輪(11年9月)、グランプリ2015。1メートル79、77キロ。血液型O。

▽KEIRINグランプリ 競馬の有馬記念同様、一年を締めくくる競輪界最大のレースとして85年にスタート。91年から12月30日に実施。出場9選手の選抜方法は、年に6回行われる4日制以上のG1競輪の優勝者を優先。残る枠は今年の取得賞金上位者が選出される。勝ち上がり方式ではなく一発勝負なのが最大の特徴。04年から優勝賞金は1億円。今年は1億160万円(内訳は本賞金9660万円、副賞500万円)。これは個人で獲得できる公営競技の最高額。

 ▽車券の買い方 勝者投票券は全国43カ所の競輪場、サテライトなどの場外車券発売所、電話投票、インターネット投票で購入できる。利用可能な一般銀行で競輪専用口座を開設、もしくはネット銀行(ジャパンネット銀行、楽天銀行など)の口座を開けばパソコンや携帯電話からインターネット上で購入可能。

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2016年12月30日のニュース