【立川・ヤングGP】渡辺雄が大激戦制す 師匠との約束果たす勝利

[ 2016年12月30日 05:30 ]

<ヤングGP>渡辺雄が優勝し賞金ボードを掲げる
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 29日に行われた「ヤンググランプリ2016」は渡辺雄太(22=静岡)が優勝、賞金505万円を手にした。

 駿府の昇り竜がオール単騎の大激戦を制した。黒の勝負服を身にまとった渡辺雄が最終バック6番手から中割強襲。師匠で叔父の渡辺晴智(43=73期)をほうふつとさせる鬼脚で直線を一気に突き抜けた。「めっちゃ伸びましたね」。トップスピードでゴールを駆け抜けると、優勝を確信して右手でガッツポーズ。ウイニングランで勝利の余韻に酔いしれた。

 師匠と交わした約束を果たした。「“先行しないなら(優勝を)獲りに行け”と言われていた」。最強世代と呼ばれる107期、同期のライバルたちも自力勝負を選び9人単騎の一戦。先行しても勝機がない。昨年の同大会は主導権を握りアピールしたが、今年は「勝ちに行く」と腹をくくっていた。「仕掛けたかったが我慢した。コースが空きそうになったのでチャンスはあると思った」。瞬時のコース取りからため込んだパワーを爆発させ、同世代の頂点に立った。

 優勝賞金505万円の使い道を聞かれ「先月1000万円のベンツをローンで買ったので、まずは借金を返します」と、はにかんだ22歳。「将来はG1を獲れるように頑張る」と言葉に力を込めた。

 ◆渡辺 雄太(わたなべ・ゆうた)1994年(平6)12月1日、静岡県富士市生まれの22歳。105期在校13位。14年7月函館でプロデビュー。師匠は叔父でタイトルホルダーの渡辺晴智(43=73期)。通算204戦93勝、2着26回、3着14回。通算取得賞金は4601万円。1メートル77、75キロ。血液型B。

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