大井の期待の若武者・笹川、フランス修行で経験積みさらに進化

[ 2016年12月30日 05:30 ]

仏国シャンティイ・ラモルレイ調教場での笹川
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 【地方競馬です!!】今年は海外競馬を多く取材した。10月に訪れたフランスではシャンティイの小林智厩舎で1カ月間研修していた笹川翼騎手(22=大井・米田)に会った。調教やレースに騎乗し、馬体の動かし方やバランスの取り方、日本と欧州競馬の流れの違い…。新たに知ることが多く、楽しいと話していた。帰国から3カ月がたとうとしている今、仏での経験は笹川騎手の中でどのように消化されたのか。

 帰国後、しばらくは意識的に脚をためるレースをしているように見えた。そのことを聞くと「直線でバテないよう、トップスピードを切らすか切らさないかのところで、スピードとスタミナのバランスを意識して乗っていた」と言う。騎手にしか分からない独特の感覚だ。地方競馬は好位を取り、最後にバテつつある馬をどれだけ持たせるかという競馬が多いが、そこでもっと脚が使えるようにと意識していた。加えて「以前より内にいるようになった」と言う。外を回れば距離ロスがある。道中、どれだけ省エネで走れるか。馬群で我慢する欧州の競馬はいい手本だ。

 今年は29日終了時点で133勝。13年のデビューから毎年、年間勝利数を伸ばしている。初の南関リーディングトップ5入りも見えてきた。現在5位の山崎誠騎手とは1勝差の6位。充実の一年を過ごした若武者は日々進化している。(秋田 麻由子)

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2016年12月30日のニュース