【KEIRINグランプリ】岩津、位置取り表明「全部合わせてそこ」

[ 2016年12月28日 05:30 ]

立川GPに出場する選手たちが気合のポーズで気を引き締める
Photo By スポニチ

 岩津が位置取り表明――。30日に立川競輪場で開催される平成28年熊本地震被災地支援競輪「KEIRINグランプリ2016」。優勝賞金1億160万円の大一番に出場する9人のGP戦士が同競輪場に集結、21日の前夜祭で位置取りを明かさなかった岩津裕介が京都勢の後ろを選択した。28日は14年覇者の梶田舞、地元の石井寛子ら今年の“神7”が激突する「ガールズグランプリ」(優勝賞金1000万円)をメインに、1〜10RでオールS級のF1「寺内大吉記念杯」が開催される。

 グランプリ発祥の地・立川競輪場で行われる「グランプリ2016」。27日の前検日。今年のベストナインは、それぞれの思惑を胸に決戦の地へと集結した。

 21日の前夜祭で「(位置取りは)前検日までもう少し考えさせてください」としていた岩津が共同会見で京都勢の後ろを明言。「今までの経験とレース、全部合わせてそこ(京都勢の後ろ)かなと」。この岩津の位置取りで稲垣−村上−岩津が3車になる。

 関東勢は数々の名勝負を演じている平原−武田の黄金コンビ。両者は11月の競輪祭でワンツー決着を決めたことでグランプリ切符を獲得した。平原は「後半3カ月で状態が良くなって一気に巻き返せた。(競輪祭後は)体のケアをしてトレーニングした」と上り調子で大一番を迎える。武田も「関東の選手として関東のグランプリを走れることはうれしい」。平原を全面的に信頼して関東決着を目指す。

 連覇に挑む浅井は自然体で現れた。11月競輪祭で落車。回復状態が気になるが「まず治療に専念して基礎からやり直した。大きなことは言えないが頑張りたい」。昨年同様に単騎戦で一発を狙う。

 初出場の中川と渡辺は共に今年はG1初制覇。そしてリオ五輪に出場した。特に中川は「今年はいろいろなことがあり過ぎた…」と熊本地震を振り返った。それでも「“熊本地震被災地支援”というレースでもあるし自分の力を出し切りたい」と気力は充実。渡辺は「新田君に付いていくことに集中する」。その上で新田とのゴール勝負を目指す。

 村上は稲垣に任せて直線勝負。立川バンクは13年3月のダービーを優勝しているように相性のいいバンクの一つ。稲垣は「岩津君が3番手を回るのは聞きました。昨年の経験を生かして頑張る」と3車のアドバンテージを生かして村上との上位独占を狙う。

続きを表示

2016年12月28日のニュース