今垣“レジェンド”超え!9度目のSG制覇を喜ぶ

[ 2016年12月26日 05:30 ]

グランプリシリーズで優勝し、トロフィーを掲げる今垣
Photo By 共同

 雌伏6年。“北陸の虎”が目覚めた。10年11月、からつチャレンジカップ以来、久しぶりとなるSG優勝。しかも、住之江では意外にも初めてのSGタイトル奪取にもなった。

 「いや〜、前のSG優勝が遠い記憶になっているので…。だいぶ、おじさんになってしまいましたね」

 長い時間を経たことを実感するように、しみじみと喜びをかみしめた。

 「中道さんの8冠を超えられるかどうかが、自分のカベでしたね」

 SG8Vの記録を持つ、現在、スポニチ本紙評論家の“レジェンド”中道善博氏超えを一つの目標にし、見事、それを達成したことになる。

 「これで冷静にSGで戦えるようになれると思います。あとはペラ調整が課題ですね」 

 今回はシリーズの中では秀逸の58号機をゲットしたが、なかなか合わせ切れなかった。だが、優勝戦を前に正解を得たという。

 「優勝戦はバッチリ合っていました。これが初日、2日目までにできるようになりたい」 

 勝って兜(かぶと)の緒を締めるかのように、しっかりと今後の問題点も忘れなかった。

 「来年は年男でもあるしグランプリベスト6入りを目指してがんばります」

 シリーズVの復権成功後にグランプリを2回も優勝した山崎智也の例もある。縁起はいい。来年こそ、“12R”で悲願のVゴールを決めたい。

 ◆今垣 光太郎(いまがき・こうたろう)1969年(昭44)9月18日生まれの47歳。福井支部所属。63期。すべてはファンのためにと、気迫の走りで激闘する“北陸の虎”。今年は全24場制覇達成に、通算2000勝と節目の年とした。G127V、SG9Vという実績が示すように艇界屈指の猛者だ。通算成績5923戦2005勝97V(25日現在)。同期に打越晶、滝沢芳行、渡辺睦広らがいる。

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2016年12月26日のニュース