【有馬記念】(4)ヤマカツエース 金鯱賞勝ちから高配の使者に

[ 2016年12月24日 05:30 ]

池添とのコンビで戴冠を狙うヤマカツエース
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 金鯱賞勝ちをステップにグランプリ参戦と言えば近年では12年にオーシャンブルーが10番人気2着で高配メーカーになった。そのイメージがダブるのがヤマカツエースだ。道中は中団でためると直線、鋭く伸びて前々で粘るパドルウィールを首差で捉えた。着差はわずかでも、それ以上に強さを感じさせる内容。2走前の天皇賞・秋15着で一時はしぼみかけた期待感がまた一気に膨らんだ。

 天皇賞・秋は着順だけに注目すれば惨敗には違いない。ただ、明確な敗因があった。東田助手が「10キロくらいは減ると思っていたけど前日に東京に着いてから全くカイバを食べなくて…。水もあまり飲まなかったし、体の中から出るだけ出てしまった感じ」と振り返る。これまで東京は昨年のNHKマイルCと富士Sがいずれも13着、どうもいいことがない。前走はしっかり手を打って中京に乗り込んだ。

 「うちの厩舎は、いつもラジオを流していて、それと似た環境をつくるのに前走はラジオを持っていくよう先生(池添兼師)に言われたんです。その効果なのか20キロ増の体で臨めました」

 好走の反動はなく、この中間もしっかり稽古をこなしている。金曜は角馬場と坂路で調整。「カイバをよく食べています。前走より状態はいい」と好感触だ。もちろん、今回もラジオ持参で中山へ。「やれることはやって、あとはケンイチさん(池添)にお任せします」と有馬記念3勝ジョッキーに全てを託す。

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2016年12月24日のニュース