【有馬記念】マリアライトが歩むドリームジャーニーの道

[ 2016年12月23日 05:30 ]

 【ありますDATA(5)】今年の有馬記念には、昨年の1〜4着馬がそろって出走してきた。過去の60回で、前年の1〜4着馬が全て出馬投票を行ったのはオルフェーヴルが優勝した11年のみ。しかし、1〜3着馬は出走したものの、4着馬ペルーサは出走取り消しでゲートインできなかった。つまり、今年の4頭が無事にレースを迎えられれば「史上初」の出来事。どんな結末になるのか?着順別に、過去の傾向から探ってみると…。

 ≪前年1着馬≫連覇に挑戦した馬は25頭いるが、成功したのは4頭のみ。70年スピードシンボリは3番人気だったが、残る85年シンボリルドルフ、99年グラスワンダー、03年シンボリクリスエスは全て1番人気。年齢は7歳のスピードシンボリ以外、全て4歳だった。今年のゴールドアクターは5歳で、1番人気になる可能性も低い状況。V2への道程は険しい。

 ≪前年2着馬≫28頭が出走し、リベンジVは5頭。ただし、3頭はグレード制導入(84年)前の、はるか昔の話。近年の該当馬は06年ディープインパクトと08年ダイワスカーレットで、前者はG1・6勝、後者もG1・3勝+パーフェクト連対と卓越した戦績を誇っていた。2勝馬で重賞未勝利のサウンズオブアースでは信頼性ひと息。ちなみに、2年連続2着も69&70年のアカネテンリュウ1頭しかいない。

 ≪前年3着馬≫23頭が出走し、優勝は4頭。84年のグレード制導入後の2頭、00年テイエムオペラオーと04年ゼンノロブロイには「1番人気の4歳馬」という共通点がある。3歳時の惜敗後に躍進して4歳時は堂々の主役に支持され、栄冠を奪取するパターン。今年のキタサンブラックにピタリと当てはまる。

 ≪前年4着馬≫25頭出走し、優勝したのは宝塚記念に続くグランプリ連覇を達成した09年ドリームジャーニーのみ。確率的には相当低いが、今年のマリアライトも同馬と同じ宝塚記念の優勝馬。V資格はある。

 ◆結論 ずばり、昨年の1&2着馬は狙いづらい。3着キタサンブラックが最有力だが、一発の魅力は4着マリアライト。得意としている時計のかかる馬場状態になれば、断然人気のドゥラメンテを破った宝塚記念に続いて“大物食い”があるかも!?

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2016年12月23日のニュース