【有馬記念】ゴールドアクター95点 馬体だけなら満点だが…

[ 2016年12月21日 05:30 ]

ゴールドアクター
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 馬体だけで採点すれば、ゴールドアクターは文句なしに100点満点。前後肢には昨年の有馬記念よりも繊細な筋肉を付け、肩から首、背中からトモにかけて流れるようなラインを描いています。とてもバランスがいいため、500キロ前後の大型馬とは感じさせないほどです。ジャパンCの時も今回同様に非の打ちどころがない馬体でした。体重8キロ増でも太め感はどこにもなかった。隙がない調整だと確信させる姿でした。

 それなら、JCではなぜ4着と伸び切れなかったのか。理由の一つは東京コースへの適性かもしれません。もう一つは落ち着きを欠いていたこと。実は、東京競馬場の装鞍所からパドックを見て回ったのですが、この馬は鞍を着けた途端にうるさくなった。両目にパシュファイヤーというイレ込み防止の馬具を装着しても落ち着きを欠いていました。体と心のバランスを保てなかったのが大きな敗因だと思います。

 今回の立ち姿はどうか。鋭い目、刃物の切っ先のように立てた耳。ハミを強くくわえながら、力を入れて立っています。レース当日にどれだけリラックスできるかが浮沈の鍵になるでしょう。得意な中山。コース適性はキタサンブラック、サトノダイヤモンドを上回っています。馬体も2頭と全く遜色ない。落ち着きが唯一の課題です。

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2016年12月21日のニュース