【ジャパンC】ルージュバック“10日競馬”で初戴冠へ臨戦態勢

[ 2016年11月25日 05:30 ]

激しい降雪の中、ルージュバック(右)はダノンバウンドに先着
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 美浦ではルージュバックがWコースで併走馬を2馬身突き放す圧巻の動きで態勢を整えた。

 気温2度。雪が降りしきる過酷な状況下でも、ルージュバックは躍動した。ダノンバウンド(3歳500万)を4馬身追走し、直線は内へ。4F52秒2~1F12秒7(馬なり)。軽く仕掛けられると、前脚をダイナミックに高々と上げ、一気に2馬身突き放した。天皇賞・秋(7着)から中3週。先週16日に帰厩し、定番の“10日競馬”のスタイルもすっかり板につき、順調さをアピールした。

 大竹師は穏やかに理路整然と切りだした。「前2戦は前の2頭を間隔を空けて追いかけ、プレッシャーを与えるメニュー。今回は前に1頭だけでリズム重視。攻め過ぎず、大事にし過ぎず。前2戦と比べても、反応の鋭さが見て取れた」

 G1初奪取の期待が高まった天皇賞は無念の7着。今回の東京2400メートルは昨春オークスで2着。勝ったミッキークイーンに3/4馬身差で踏ん張り、G1制覇に最も肉薄した舞台でもある。同師は「オークスが2着で(2500メートルの)有馬記念が10着。距離については正直つかみかねている。東京は直線が長い点で合っている」と自慢の末脚に託す。

 ジャパンCは過去10年で牝馬5勝と活躍。エプソムC→毎日王冠で強豪牡馬を一蹴した天才少女ルージュにも戴冠資格は十分ある。「持ち味を生かすには軽い馬場が理想だけど、前脚のかき込みの力強さはきょうも感じ取れた。毎日王冠(やや重)である程度こなしたし(日曜は雨予報で)道悪は苦にしないと思う。フィジカルは2歳時から素晴らしかったが、それを下支えするメンタル面が安定してきた。スムーズな競馬ができれば」と指揮官は力強く結び、気心の知れた主戦・戸崎にバトンを託した。

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2016年11月25日のニュース