マイルＣＳ　予想通りの４コーナーに手応え抜群も…

　【馬券顛末記】これほど完ぺきなまでに４コーナーの絵が出来上がることも珍しい。日曜京都のメイン「マイルＣＳ」は紙面で書いた通りにイスラボニータからミッキーアイルへの２、３着への３連単を本線とした。逃げたミッキーアイルは後続にほどよい差をつけて最終コーナーを回る。イスラの好位付けも読み通り。ターフビジョンから伝わる手応えも抜群だった。

　イスラが馬場のいい中ほどを通り、グングンと差を詰める。いつ抜くのかと思ったが、ミッキーも浜中のステッキに応えてひと踏ん張り。結局、交わすことができなかった。馬券はいわば“１００点か０点か”。「惜しいやん」という解答を描けても、換金できなければ意味がない。少し落ち込んだ。

　イスラに乗っていたルメールは「今週も一緒。２、２着。これも競馬ね」。２週連続Ｇ１２着に言葉を絞り出した。それでも「ノー　エクスキューズ」と言い訳をしない姿勢にスポーツマンとしての潔さも感じた。週末にはまた、馬券を買えるではないか。気持ちを切り替えて、後半のＧ１戦線に臨もう。（小林　篤尚＠京都競馬場）