【マイルCS】上向きアラジン、良馬場なら激走必至

[ 2016年11月18日 05:30 ]

マイルCSにサトノアラジンで挑む池江泰寿調教師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、マイルCSにサトノアラジンで挑む池江師を直撃した。

 ――サトノアラジンですが前走(スワンS1着)時は追い切りがいまひとつとおっしゃられていました。

 池江師 いい時の踏み込みがない感じでした。それと比べると別馬のよう。いい動きをしてくれました。

 ――状態は上向いている。

 確実に良くなっていると思います。前走以上のパフォーマンスが期待できそうです。

 ――その前走ですがスタートは少し後手に回る形。

 周囲が皆、速かったという感じだったので特に心配せずに見ていました。

 ――コーナーは大外を回りました。

 レース前に川田君と「下手に内でゴチャつくより外を回した方がいい」と話しました。だから外を回し過ぎとか、そういったことは感じませんでした。

 ――直線を向いてエンジンがかかるまで少し間があった。

 この馬はいつもそういう感じになります。しかも前走は良馬場といえ午前中はやや重。少し緩い馬場だったせいもあって、いつも以上にモタついたのかもしれません。

 ――そういう意味では直線平たんの京都コースは決して向いているわけではない?

 大型馬なので3~4コーナーの下り坂も決して好材料ではないでしょうね。ただ、前走にしてもポテンシャルの高さでその辺りをクリアしてくれたと思います。

 ――エンジンがかかってからの爆発力はすさまじい。

 パンパンの良馬場なら32秒台の脚を使える馬ですから。今回もできる限り、きれいな馬場で走らせてあげたいです。

 ――元々大きいけどデビュー時(508キロ)と比べてもさらに大きくなっている(前走時532キロ)。

 だいぶ成長してきました。それでもまだ芯が通ったとは言いづらく、本当に良くなるのはもっと先だと思います。まだ成長段階でこれだけ走れるのだからG1級の潜在能力があるのは間違いないでしょう。

 ――デビュー時から矯正馬具の類もほとんど着けたことがありませんね?

 元々大人びたタイプの馬。ジョッキーも今回が4回目の騎乗になるので把握してくれているはずだし、余計な心配をしなくていい馬というのは強みです。

 ――末脚を生かすためにはある程度、流れてほしい?

 その方がベターでしょう。でも、落ち着いたら落ち着いたでマクれる脚もあります。どんな形でもそれなりに力は出してくれると信じています。

続きを表示

2016年11月18日のニュース