【マイルCS】アッゼニがハートに点火!大穴一発ウインプリメーラ

[ 2016年11月16日 05:30 ]

坂路を駆け上がるウインプリメーラ

 【G1ドキュメント=15日】引退レースでドでかい“花火(大万馬券!!)”を淀の空に打ち上げてくれないか。ウインプリメーラが6歳秋にしてマイルCSの舞台にたどり着いたこと自体、奇跡だとオサムは思うのだ。当初は今春限りでの引退が馬主サイドの既定路線だったが、年明けのスポニチ賞京都金杯を勝ったことで現役続行が決まった。

 「金杯を勝って引退が延び、札幌を使った(クイーンS8着)後も次に使って負けたら引退という話もあったんです。それが前走を勝ったことでここへ。これまで勝ったことのない阪神で勝てた。これは“強み”だと思います」

 新谷助手も同馬の“勝負強さ”に数奇な運命のようなものを感じている。確かに相手関係に恵まれたポートアイランドSだったが、これまで11戦を戦い、勝てなかった舞台で初勝利。自ら“新境地”を切り開いた。たどり着くべくしてたどり着いたマイルの頂上決戦。それが最も得意とする京都なら、これ以上のお膳立てはない。

 関東圏【0・0・1・4】、阪神【1・2・4・5】に対し、京都の芝は【5・1・2・2】。特にマイル戦に限れば【3・1・1・1】だ。年明けには縁起重賞のスポニチ賞を3番人気で完勝。3番手ポジションから抜け出す文句なしの勝ちっぷりはG1さえ意識させるものだった。

 「今度は相性のいい京都に替わる。状態はいいし、“一発やってやろうか”というチャレンジャー的な気持ちは持ってます。これが本当に最後のレースになるかもしれないので、全力でぶつかっていきたい」

 新谷助手は意気込む。大久保龍厩舎は一昨年にダノンシャークでマイルCS制覇。上位拮抗(きっこう)が言われる今年のメンバーなら、同じ6歳馬のウインプリメーラがこれに続く可能性は十分にある。鞍上に起用されるのは凱旋門賞で1番人気を集めたポストポンドの主戦として知られるA・アッゼニ。イタリアの若手No・1騎手が彼女のハート、“導火線”に火を付けてくれるはず。

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2016年11月16日のニュース