【ファンタジーS】“怪物の娘”が異次元の末脚!ミスエルテがV

[ 2016年11月6日 05:30 ]

<京都11R・ファンタジーS>」川田騎手を背にショーウェイを鮮やかにかわしたミスエルテ(手前)

 これぞ正真正銘の大物だ!5日の京都土曜メインの2歳G3「ファンタジーS」は、単勝1・4倍と圧倒的1番人気に支持されたミスエルテ(牝2=池江、父フランケル)がデビューから2連勝で重賞初V。ゴール前は流すほどの余裕で、次元の違う末脚を見せた。

 末脚勝負でズバッと突き抜けた。スタートで1馬身ほど出遅れたミスエルテは道中じっくり後方待機。3~4コーナーでジワッと外に出しながら直線は馬群の外へ。川田のゴーサインに反応するとメンバー最速タイの上がり3F33秒6を刻み、次々と前をかわして最後は逃げ粘るショーウェイを捉えてゴール。ほぼ馬なりでモノにした新馬戦の強さはダテではなかった。

 川田は「横を向いた瞬間にゲートが開いて想定とは違ったが、一番いい結果が出て良かったです。調教で動かしたことがなかったので直線は何をされるか分からない感じでしたけど、走らないといけないと認識してからは伸びてくれました。いい経験になりました」と勝利を振り返った。

 先週のスワンSのサトノアラジンに続いて池江師、川田のコンビで重賞勝ち。池江師にとっては先々週の菊花賞・サトノダイヤモンドと合わせて、3週連続の重賞制覇となった。同師は「今日は肩ムチを入れただけ。まだ上のギアがある。レース前はカリカリしてイレ込みがきつかったし、自分との闘いですね」と先を見据える。今後は栗東近郊のノーザンファームしがらきへの放牧を挟み、阪神JF(12月11日)へ。英国でG1・10勝を含めて14戦全勝で種牡馬入りした怪物フランケルの娘が、2歳女王の座を狙っていく。

 ◆ミスエルテ 父フランケル 母ミスエーニョ(母の父ブルピット)牝2歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績2戦2勝 総獲得賞金3642万円。

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