【秋華賞】ヴィブロス、グングン成長!3冠ロード全2着の姉の雪辱必ず

[ 2016年10月14日 05:30 ]

姉の雪辱必ず!!福永を背に、坂路を馬なりで駆け上がるヴィブロス
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 牝馬3冠最終戦「第21回秋華賞」の出走馬が13日、確定した。また変則日程の影響で関西馬の追い切りもこの日、栗東トレセンで行われた。紫苑S2着から挑む、遅れてきた良血馬ヴィブロスは坂路単走で追い切られた。3冠全て2着に終わった姉・ヴィルシーナの雪辱へ向け福永を背に意欲的に動いた。なお同レースの枠順は14日、決定する。

 とっておきは本番に残しておけばいい。ヴィブロスは福永騎乗、坂路単走で追い切られた。ラストで仕掛けられ4F54秒0~1F13秒0。抜群という形容詞では語れない、ややインパクトに欠ける動きだった。福永が手応えを口にする。

 「ちょっと予定より時計は速くなった。最後はもう少し反応を見せたかったけど時計が速くなった分、反応が良くなかった。でも、芝での走りがいい馬。心配はしていません」

 この夏最大の上がり馬といえるか。休み明けの7月中京戦を0秒7と大差をつけて圧勝した。前走の紫苑Sは3コーナーで不利がありながら、盛り返して2着。本番への出走権を手に入れた。厳しい状況から押し上げたのも、地力アップの証明だろう。

 「2走前に乗せてもらった時から“タメるレースをしてほしい”とオーダーがあった。この馬の体と心の部分を考えると、この戦法がいいと思う。前走は当日の返し馬で久々に感触を確かめた。“これなら重賞でも”という体の使い方をしていました」

 福永も成長力を感じ取っていた。グングンたくましくなっているのが何よりの魅力。姉ヴィルシーナは3冠ロードで全て2着、3冠馬ジェンティルドンナの脇役に甘んじた。そんな姉の思いも背負ってのゲートインとなる。

 友道師は「秋の1冠には間に合った。姉のヴィルシーナとは勝負根性、気持ちで走るところは似ている。姉が果たすことができなかった、牝馬3冠勝利を目指したい」と力を込める。

 淀でのデビュー戦から約1年。差す競馬を覚えて進化を遂げた。研ぎ澄まされた末脚は、本番で爆発させればいい。歴戦のライバルたちをナデ斬り、初のG1タイトルをもぎ取ってみせる。

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