【秋華賞】ウインファビラス意欲十分の3頭併せ!松岡「一発狙う」

[ 2016年10月13日 05:30 ]

Wコースで意欲的な3頭併せを行うウインファビラス(左)
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 【G1ドキュメント=12日】競馬には数々の穴パターンが存在する。その一つが「忘れられた実力馬の復活劇」。今年の秋華賞出走馬で、その“資格”を持つのがウインファビラスだ。春シーズン3戦は全て2桁着順に大敗したが、2歳時にはG1の阪神JFで2着。復活はあるか?鳥谷越は最終追いの動きを注視した。

 Wコースで2歳馬2頭を6馬身ほど先行させてスタート。京都への輸送を控えているだけに“目標にするだけで馬体は併せないのでは”という鳥谷越の予測を裏切り、直線半ばで内から2頭に並びかける。大外のディスカバーは脱落し、強めに追われたエアラコメット(いずれも新馬)の内で馬なりのまま併入した。

 馬体維持に苦労した春シーズンには考えられなかった意欲的な最終調整。稽古をつけた主戦・松岡は「先週かなりやっているけど、体が増えているので軽すぎてもどうかと思い、やらせてもらった」と意図を説明した。畠山師も「追い切りをかけても、どんどん体が増えていく。育ち盛りに入ったのかな(笑い)。その分なのか、春は子供っぽかったのが古馬らしくなった」と、夏を越しての大幅な成長ぶりに目を細める。

 前哨戦の紫苑Sは8着止まりも、3コーナーで大きな不利を受けて後退しながら盛り返したもの。松岡は「時計にして1秒、5~6馬身は損をした。馬は、一度減速してから立て直すのは大変。2着馬と同等か、それ以上の評価もできる」と力を込める。さらに「G1・2着の時と変わらない出来。自分のスタイルは崩さず、一発狙います」。復調気配は明らか。狙ってみる価値は十分にある。

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2016年10月13日のニュース