【秋華賞】ジュエラー100点!骨折前と同じたくましい体つき

[ 2016年10月12日 05:30 ]

ジュエラー
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 ローズSを大敗するような馬の体つきだろうか。ジュエラーの姿を見て、わが目を疑いたくなりました。世代屈指の筋骨隆々とした馬体。発達した肩とキ甲(首と背の間の膨らみ)、たくましい後肢の筋肉…。桜花賞と同じ体つきです。顔立ちは牡馬のように精かんで、しっかり大地を踏みしめています。

 立ち姿も今春と何ら変わりません。左前第1指骨の剥離骨折でオークスを断念しましたが、左前肢にその名残はとどめていません。蹄も異常なし。桜花賞との違いといえば、1つだけです。距毛(きょもう=球節の後ろの毛)が短くなったことぐらいでしょうか。これは競走能力には関係ありません。外国の馬はセリに出すときに脚を綺麗に見せるため距毛を刈られる。あくまで見栄えの問題ですが、ジュエラーも短い距毛であか抜けたように映ります。

 では、なぜローズSで折り合いがつきながら伸びあぐねて11着に大敗したのか。M・デムーロは「こんな重たい馬場は合わない」と道悪を敗因に挙げました。私は骨折明けが原因だと思います。骨折の手術後はしばらく運動させずに馬房に入れておいて、カイバ量も控えます。ゼロからの再出発。完治後に調教を入念に積んできたとはいえ、その影響が残っていたのではないか。

 いずれにせよ、今の姿は桜花賞と比べても何一つ見劣りしません。100点満点。馬体のつくりも立ち方にも非の打ちどころがありません。

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