【梅ちゃん先生　特別版】９日東京１１Ｒ　ディサイファは道悪の鬼

　恵みの雨に幸多い馬は…。スポニチ紙上では東京１２Ｒのレッドゲルニカを推奨したが、毎日王冠のディサイファも道悪の鬼。「実はね、蹄に水かきが付いてるんだよ」。小島太師のジョークにも説得力が生まれるほど道悪はうまい。初勝利が重馬場、条件戦を卒業したのは不良馬場。一瞬の切れ味では劣るが、渋った芝にノメらず長くいい脚を使える。

　良馬場のスピード決着となった昨年の毎日王冠。直線で他馬の騎手のステッキが顔面に当たるアクシデントがありながら２着まで差を詰めた。夏の間、こっそり不老長寿の泉にでもつかってきたのか、７歳秋を迎えてますます元気。「抜群の出来だ」と担当の小島良助手も仕上げに自信を見せる。道悪ならビッグチャンス。テルテル坊主を逆さに吊して勝負の時を待つ。

　≪京都９Ｒ　ヤマカツグレースに大器の相≫デビュー前の追い切りを目の当たりにして思わずのけ反った。札幌２歳Ｓで最有力視されていたタガノアシュラを子供扱い。新馬戦では４角大外に膨らみながら余力たっぷりに差し切った。重賞３勝の半兄ヤマカツエースにも負けない逸材だ。