【毎日王冠】スティール 一番時計も仕上り途上「まだ休み明け感ある」

[ 2016年10月6日 05:30 ]

<毎日王冠・追い切り>坂路で軽快な動きを見せるリアルスティール(右)
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 今週から舞台を東京、京都に移し8~10日の3日間開催。日曜重賞「毎日王冠」組は今春のドバイターフの覇者・リアルスティールが坂路併せ馬で一番時計をマーク。ただ、陣営の感触は慎重。最終追いでどこまで上向いてくるか当日の気配を要チェックだ。

 今春のドバイターフを制したG1馬リアルスティールは、坂路で貫禄の一番時計を叩き出した。道中はライディングハイ(3歳500万)の後ろで折り合いに専念、ラスト1Fで馬体を並べるとステッキ1発で気合を注入。雄大なフットワークで1馬身半先着したが、手綱を取った安藤助手のトーンは控えめだった。

 「時計は申し分ないけど、反応はまだモタモタしていた。ステッキを入れて、やっと動いた感じ。休み明けの感がありますね」

 前走の安田記念(11着)後は秋の始動戦に向けて、9月14日に栗東帰厩。坂路とCWコースを併用して乗り込んできたが、同助手は「夏負け気味だったのが抜け切らない」と仕上がり途上を認めていた。最終追い切り後も「落ち着きが出て乗りやすい。それがいいのか、悪いのか」と半信半疑の様子。「ドバイの時も(最終追い切りで)ライアン(ムーア)が乗ってからスイッチが入った。いっぱいに追ったことで変わってくれたら」と締めくくった。

 手綱を託されたのは秋G1開幕戦のスプリンターズSを制したM・デムーロだ。「今年はフェブラリーS(モーニン)を勝ったし秋の最初も勝ててうれしいね。昨年も良かったけど、今年もいい年にしたい」とモチベーションは最高潮だ。

 CWコースでの1週前追いで感触を確かめた鞍上は「まだ少し重い感じはしたけど、とてもいい馬。賢くて自信を持っている」と乗り味を絶賛。同期の2冠馬ドゥラメンテに騎乗して、クラシック2冠は対戦してきた。「一緒に走っていたし、いいライバルだった。ずっと気にしていた馬だからね」と能力を認める。「折り合いが一番大事。スムーズなら凄い伸びるイメージだし楽しみ」とレースを待ち望んだ。乗りに乗っている鞍上との初タッグに注目だ。

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