【ヤングダービー】松田 初G1制覇!来年のSGクラシック出場権ゲット

[ 2016年9月26日 05:30 ]

優勝し、タレントの春香クリスティーンさん(右)の祝福を受ける松田大志郎

 ボートレースとこなめのプレミアムG1「第3回ヤングダービー」は25日、第12Rで優勝戦が行われ、1番人気に支持された松田大志郎(28=福岡)が1Mを冷静に回り、インから押し切った。デビュー7年目、4度目の優出でG1初制覇。2着は桐生、3着は岡崎でSG優勝コンビが続いた。

 大志を抱いた男が、ついに頂点に立った。松田大志郎、G1初制覇。好漢は表彰台で表情を崩した。

 オール3連対、準優快勝で手にした1号艇。盤石に見えたが松田は一抹の不安を抱えていた。「(スローの利きが)おかしいままだった。そこは気持ちを切り替えた」。メンバー中、最も遅いコンマ23のスタート。それでも心が乱れることはなかった。1Mはまくらせず、差させずの巧旋回。篠崎、桐生、岡崎といった百戦錬磨の強豪を退けた。「冷静にレースができた。これまでの経験を十分に生かすことができた」

 誠実で真面目な人柄。質問には嫌な顔ひとつせず答える。仕事に対する姿勢も実直かつ妥協がない。今回は準エースと呼ばれる良機を引いた。初日は外枠2走で3、2着。だが、松田は納得しなかった。「準エース機という感じがしない」。2日目以降も順調に好成績を重ねたが、調整に奔走した。仕事と真っ向から向き合った先に光が待っていた。4日目9R。85メートルの深い起こし位置からコンマ04のスタートを放ってイン快勝。この一戦でエンジンのパワーが本物であると納得できた。スローの利きだけが難点だったが、エンジンを全面的に信頼できたことで、気持ちは安定した。

 レース前、「タイトルを持っていないので1号艇でも挑戦者」と語った。では、栄冠を手にした今はどうか。「いつまでも挑戦者です」。この優勝で来年3月のSGクラシックの出場権を獲得した。賞金ランキングも25位に上昇。11月のSGチャレンジカップ出場も視野に入ってきた。それでも松田の実直な姿勢が変わることはない。「自分にできることをやり、周囲への感謝の気持ちを結果で出したい」。松田はこれからもボートレースと真しに向き合い続ける。

 ◆松田 大志郎(まつだ・たいしろう)1987年(昭62)12月5日、福岡県生まれの28歳。福岡支部所属の104期。調理師を目指したが父に勧められてボートレーサーの道へ。09年5月、若松でデビュー。14年5月、芦屋一般戦で初V。G1初優出は今年2月の大村九州地区選手権(6着)。同期には岡村慶太、西川昌希、竹井奈美らがいる。

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