【共同通信社杯】28歳竹内、初のビッグタイトル獲得!

[ 2016年9月20日 05:30 ]

共同通信社杯で優勝し、賞金ボードを掲げる竹内

 竹内雄作がG2初優勝を決めた。平成28年熊本地震被災地支援競輪G2「第32回共同通信社杯」の決勝戦が19日、富山競輪場で行われた。平原康多の落車と浅井康太の失格のアクシデントもあり、竹内雄作(28=岐阜・99期)が逃げ切って優勝。賞金2130万円(副賞含む)を獲得した。竹内のビッグレース優勝(4日制以上でG2以上)は初めて。2着は神山雄一郎、3着は園田匠で大波乱の決着となった。

 努力の男が無欲の先行勝負でついにビッグタイトルを手にした。竹内は陸上競技からの転身組。山口富生(岐阜=68期)の師事を受けながら新境地での大成を目指した。表彰式ではそんな2人の苦労をよく知る師匠の実兄・山口幸二氏のインタビューに感極まり号泣。ここまで平たんな道のりではなかった。

 「師匠にはアマチュアの頃からお世話になりっ放し。自分が陸上競技出身でモノを扱うことが得意ではなかったので“早く自転車を体の一部にしろ”と、ずっと言われていた。今でも下手なレースをしたときは活を入れてくれる。優勝した実感はまだないが早く師匠と、支えてくれた家族に報告したい」

 レースでは浅井康太(6着失格)の身をていしたアシストに助けられた。

 「浅井さんには“おまえが獲るように走れ”と言われていたが、自分は浅井さんに獲ってもらえるように力を出し切った。信頼感、ラインの力の偉大さを痛感しました」

 もちろん、このG2優勝は通過点。次なる目標、G1制覇に向けて自分に足りないものを見つめ直す。

 「自分でレースをつくる力がまだまだ不足している。もっとシビアに。早く浅井さんや深谷(知広)君に追いつけるよう頑張ります」

 これで賞金ランキングは7位に急浮上。賞金枠でもグランプリ出場を狙える位置だ。まずは10月7日に開幕する寛仁親王牌。ハクを付けた中部の新大砲が前橋ドームを席巻する。

 ◆竹内 雄作(たけうち・ゆうさく)1987年(昭62)9月29日、愛知県出身の28歳。99期生。G1戦では15年9月のオールスター競輪(8着)など決勝進出3回。G3優勝はなし。師匠は山口富生(68期)。1メートル65、83キロ。血液型O。

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2016年9月20日のニュース