【小倉2歳S】クインズサリナ加速滑らか!時計以上のスピード感

[ 2016年9月2日 05:30 ]

小倉競馬場のダートコースをさっそうと駆け抜けたクインズサリナ

 小倉の夏を締めくくる「第36回小倉2歳S」は多彩な顔ぶれがそろい話題満載の好カードだ。フェニックス賞の覇者クインズサリナは小倉ダートコースで木曜追い切りを消化。切れのあるフットワークを披露し、好調をアピールした。デビュー3連勝を飾り、開業2年目の西村厩舎に待望のJRA初の重賞を届ける。

【小倉2歳S】

 どんよりと曇った小倉は梅雨のようなむし暑さ。夏を締めくくる小倉2歳チャンプ決定戦の追い切りで滞在組のトリを務めたのがクインズサリナだ。山田泰助手がまたがり、午前5時の開門直後にダートコースへ。終始、楽な手応えでコーナリングもスムーズ。直線に向くと軽く仕掛けただけでスッと加速して小柄な黒鹿毛の馬体がさっそうと駆け抜けた。切れのあるフットワーク、柔らかな身のこなしが4F60秒0~1F12秒9の時計が示す以上のスピード感を感じさせる。山田泰助手は笑顔で感触を伝えた。

 「順調ですよ。うちの厩舎はそんなに速い時計を出さないので、しまいだけやりました。たまに遊ぶときがあって、先週の追い切りはハミをとらず、エッて思ったけど学習しているんでしょうね。けさは単走でも最後までしっかり走っていましたよ」

 6月に2歳戦が幕を開け、2週目の阪神芝1200メートルで早々と勝ち名乗り。その時点で次走は放牧を挟んでフェニックス賞、そのまま滞在して中2週で小倉2歳Sに向かうローテを陣営は決めた。ここ2走はスッと流れに乗り、しまいも手応え通りに脚を使って2連勝。いかにも完成度の高いタイプかと思いきや「全然、完成していないですよ。まだまだ幼くて教えることがいっぱいありますね」と伸びしろを強調する。

 開業2年目の西村厩舎にとって初のJRA重賞制覇が懸かる一戦。ローテだけでなく、この中間の調整も含め全てが予定通りで「あとは川田君に任せるだけ」と師は話す。連勝中の勢いに乗って初タイトルを手にする意気込みだ。

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2016年9月2日のニュース