【新潟記念】アルバートドック サマー2000王座手土産に秋天へ

[ 2016年8月30日 05:30 ]

大目標の天皇賞・秋へ――。新潟記念制覇でサマー2000シリーズ王者を狙うアルバートドック

 勝って王者の座をつかむ――。今週の新潟メインはサマー2000シリーズの最終戦となる「第52回新潟記念」。七夕賞を制したアルバートドックはランキング2位タイの10ポイント。リフレッシュ放牧を挟んで出来は上昇しており、同ポイントで並ぶクランモンタナやマイネルミラノを退けてのチャンピオン襲名に待ったなしだ。その先には秋の大舞台が視界に入っている。

【新潟記念】

 夏のチャンピオン、そして秋の大舞台に向けて、負けられない一戦だ。七夕賞を制したアルバートドックが、サマー2000シリーズ王者の座を狙って新潟記念に参戦する。担当の野見山助手は成長著しいディープインパクト産駒に大きな期待をかけている。

 「どんどんと力を付けてますね。落ち着きがあるし、心身ともにドッシリとした感じ。サマー2000はもちろん、秋の天皇賞につながる競馬をしてほしい」

 2月末日で定年により解散した松田博厩舎から、須貝厩舎へ移籍。しかし、その後は不利やチグハグなレース運びが続き、18着→5着→7着。そんな嫌な流れを振り払って、地力を証明したのが前走の七夕賞だった。中団からジワッと進出して直線へ。1キロの重量差があったとはいえ、ダコールの追い上げをしのぎ中身の濃い重賞2勝目を飾った。しかも、当時は減り気味の体重を考慮して、加減しながらの調整。その点、今回はビシッと攻められており、出来は上昇している。

 「暑さがマシになった影響か、調教をやってもカイバをしっかり食べるから、攻めていけます。1週前の動きも良かったし、雰囲気は前走以上ですよ」

 あえて不安を挙げるなら左回り。過去2回は中日新聞杯18着、エプソムC7着。しかし野見山助手は「エプソムCも最後は伸びていた。左回りの調教でも乗りやすいし、走らないイメージはない」と断言。年内の最大目標に据える天皇賞・秋は、今回と同じ左回りの芝2000メートル。ならば、泣き言は言っていられない。きっちり勝って、サマー王者のタイトルを手土産に秋に向かう。

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2016年8月30日のニュース