【札幌記念】モーリス届かず 敵は身内に…年度代表馬2着がやっと

[ 2016年8月22日 05:30 ]

肩を落とすモーリスのモレイラ

 決して悲観する負けではない。単勝1・6倍の圧倒的1番人気に支持されたモーリスは、折り合い重視の中団追走から、勝負どころで外を回して進出。1頭、また1頭とかわしていったが、イチかバチかの逃げに出た同じ堀厩舎のネオリアリズムだけは捉えきれず。外から迫ったレインボーラインは首差しのいだものの、勝ち馬から2馬身離れた2着に終わった。手を上に向けた“お手上げ”のポーズで引き揚げてきたモレイラだが、パートナーの走りには及第点を与えた。

 「向正面の馬場が重たくて、後ろからでは厳しかったね。ただ、折り合いはスムーズだったし、距離も問題なかったよ」

 最強マイラーが新たなステージに見据えた中距離への転向初戦。テーマは“しっかり折り合って走れるか否か”だった。その意味ではモレイラの言葉通り、十分に合格点の走りだった。オーナー吉田和美氏の夫でノーザンファーム代表の吉田勝己氏は、同ファーム生産馬に敗れての2着に「楽勝するかと思っていた…」と苦笑い。それでも「引っ掛からなかったことは良かった。距離はこなせると思う」とレース内容には前向きなコメントを残した。

 戦前のプランはここを勝って、秋はライアン・ムーアとのコンビで天皇賞・秋から香港C(12月11日、シャティン)へ。この2戦で現役を退き、来年から種牡馬となることが、ほぼ決まっていた。吉田氏は「正直、悩んでいる。これで分からなくなりました」とコメントするにとどめたが、種牡馬としての価値を考えれば、2000メートルでのビッグタイトルが是が非でも欲しいところ。何より、距離にメドが立つ内容だった。おそらくはラスト2戦、最強マイラーは新天地での頂点を狙っていく。

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