【札幌記念】ミスターX ヌーヴォレコルト 大物斬りで意地見せる

[ 2016年8月21日 05:30 ]

 札幌11R・札幌記念はヌーヴォレコルトが、打倒モーリスの最右翼候補だ。過去に夏場の7、8月の出走はないが、北海道滞在は合っている様子で「環境の変化に強い馬だし(札幌は)涼しくて状態はいい」と小原助手。フケで調整の難しかった春先から確実に態勢は整っている。

 この馬の勝ちパターンは内でためた末脚で馬群をこじ開ける形。直近のVレース15年中山記念もスッと内ラチ沿いへ向かうと、直線は最内を果敢に突いてロゴタイプなどの強敵を打ち破った。今回は1番枠をゲット。ここならより必勝パターンに持ち込みやすい。

 武豊の騎乗停止により鞍上には吉田隼を迎えるが、過去に組んだ13年こうやまき賞はV。距離延長に不安を抱えるモーリスとは対照的に中距離戦への不安もない。同期の牝馬はマリアライトが今年の宝塚記念を勝ち、ショウナンパンドラが15年ジャパンCを制覇。この世代のオークス馬として大物斬りで意地を見せる。馬単(1)から(2)(6)(7)(11)(13)(15)。

 小倉11R・北九州記念はオウノミチ。絶対的強者がいる図式は札幌記念と同じだが、このレースは過去10年でトップハンデ馬が【1・1・1・15】。ベルカントがハンデ頭の56キロを背負うここはチャンス十分だ。格上挑戦だった前走・バーデンバーデンC(福島)は好位の内を器用に立ち回ってV。小回り適性の高さは折り紙付きで、小倉も【2・1・0・1】と好相性。前走後の柴田善(今回は川田)は「強い競馬だったし、まだまだ奥がありそう」とポテンシャルを評価している。

 北九州記念は条件戦から挑んだ馬が【3・7・3・29】と好成績。オウノミチはオープン戦を制しての重賞初挑戦だが、格上挑戦馬が結果を残してるデータは心強い。荒れる真夏のハンデ戦。“快速女王”に一泡吹かせる可能性は大いにある。馬単(8)から(3)(4)(5)(9)(12)。

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2016年8月21日のニュース