【中京記念】ガリバルディ大外強襲V!福永で重賞初制覇

[ 2016年7月25日 05:30 ]

重賞初Vを飾ったガリバルディ(右)

 中京で行われたサマーマイルシリーズ第1戦「第64回中京記念」はガリバルディが重賞初V。鞍上の福永祐一(39)は、土日で9勝と大暴れだった。

 ガリバルディは後方待機。4コーナーを回ってもまだ後ろ。ここから届くのか…見ている方もやきもきするポジション。内の馬場が悪く、先行グループは馬場のいい場所を選択した。直線を向くと福永は迷わず外へ。大外から差を詰め、ディープインパクト産駒らしい上がり33秒6の剛脚で見事に差し切った。

 最高のエスコートで重賞初Vに導いた福永は開口一番「はまった~」と笑顔。今週は1節(2日)間としては自身初の9勝と固め勝ち。馬場の特徴を掌握していたからこそ、芝で6勝を挙げた。今開催は20勝で2年ぶりにデビューの地でもある、夏の中京リーディングに輝いた立役者がレースを振り返る。

 「スタートした後で行き場もなかったので、決めて乗ったところもあった。同じディープインパクト産駒でもガリバルディはパワー型。うまくペースにはめ込めた部分もありました」

 ガリバルディはオープンに入って5着が3回といま一歩のレースが続いていた。藤原英師も決戦前日の朝「期待してるところはあるんよ。でも、全てにおいてレベルアップせんと」と話していただけに、この勝利に喜びはひとしおだ。

 「上手に乗ってくれた。折り合い重視でしまいを生かしてくれた。能力を出し切れさえすれば、勝てると証明できて良かった」

 馬の今後について師は「一度腸炎になったこともあるし、様子を見て考える」とした。一方、好騎乗の福永は戦いの舞台を札幌に移す。最高の勢いを持って、北の大地でも大暴れしそうだ。

 ◆ガリバルディ 父ディープインパクト 母シェンク(母の父ザフォニック)牡5歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績16戦6勝 総獲得賞金1億3316万円。

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