【中京記念】ダローネガ 障害調教が奏功、“切れ”なくても不気味

[ 2016年7月21日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=20日】リップサービスが大好きな佐々木師が、いつにも増して景気がいい。2度の骨折、そして地方転出も経験したオウノミチが、先週のバーデンバーデンCを制してオープン入り。苦労を重ねた馬だけに喜びもひとしおだ。取り囲む報道陣の輪に岡崎が加わると「次は北九州記念に行く。もう脚元は何ともないし、勝ってサマースプリントシリーズの王者を狙うよ」と強気なセリフが飛び出した。

 勢いに乗って、今週の中京記念ではダローネガが重賞初制覇を狙う。こちらはトモの不調に苦しんだが、今春から取り入れた障害調教が大正解。「今はトモがしっかりしている。3着だった去年の出来にあるよ」と手応え十分の口ぶりだ。

 最終追いは坂路単走で4F54秒0~1F12秒8。引き揚げてきた赤池助手は「ラストはもう少し伸びてほしかったですね」と微妙なジャッジだったが、指揮官は「切れる馬じゃないから、これだけ動けば十分」と意に介さない。“一瞬の脚に欠けるマイラー”だけに、今の中京はぴったり。何とも不気味な1頭だ。

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2016年7月21日のニュース