【鳴門・オーシャンC】深川 イン受難デーも逃げて白星

[ 2016年7月14日 05:30 ]

ペラ調整で舟足も上昇中の深川

 鳴門ボートのSG「第21回オーシャンカップ」は13日に開幕した。インコースが5勝、2着0回と振るわなかった初日。8Rに1号艇で登場した深川真二(42=佐賀)も、他艇の厳しい進入により苦戦が予想された。しかし、逃げ切って白星発進に成功。イン屋の面目を保った。14日の2日目は5、6号艇の外枠2走。機力アップにも手応えをつかんでおり、今度は自らの前付け策で勝機を見いだす。

 SGながら1コースはわずか5勝。荒れる鳴門らしく、イン受難の開幕デーとなった。だが、イン屋の深川は違う。初日8Rは6号艇の菊地が前付けに動き、山口が3カドを選択。過酷な進入を強いられたが、動じることはなかった。「起こしは100メートルくらい。でも、自分にとっては玄関先みたいなもの。リビングには到達していない」。笑って振り返ったように、コンマ08の好Sを決めて逃げ切り勝ち。助走距離が短くなっても、どこ吹く風だった。

 「水面が狭いから外の人が早めに内に寄ってくる。内側にいると1Mはターンしにくい」。鳴門のインコースが弱い理由をこう分析する。しかし、レーススタイルを変える気はない。きょうの外枠2走も当然、前付けを敢行する。「細かいことは気にせず、いつも通り動く。外枠はいい。思い切って動けるからね。今度はリビングまで行くよ」。深川がくつろげるリビングとは「80メートル前後」の深い起こし位置。今度は厳しい前付けを仕掛け、相手にプレッシャーを与える。

 舟足も上昇中だ。前検の感触は悪かったが、ペラ調整で出足と回り足には手応えをつかんだ。内寄りコースから勝負できる状態には仕上がっている。2日目は3、11R共にピット離れから盛り上げてくれるだろう。

 一方、初日メインの12Rドリーム戦は篠崎元が逃げ切って快勝。同じくインから白星を飾った吉田、前本、坪井の計4人は、舟足も水準レベルに達している。この他では赤岩と峰の動きが光っていた。

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2016年7月14日のニュース