【七夕賞】3番人気アルバートドック快勝!戸崎2週連続重賞Vだ

[ 2016年7月11日 05:30 ]

快勝したアルバートドック(左から2頭目)

 戸崎だ!ミルコだ!東西で2週連続重賞Vだ!!サマー2000シリーズの開幕戦「第52回七夕賞」が10日に福島競馬場で行われ、3番人気のアルバートドックが快勝。鞍上の戸崎圭太(36)は先週のラジオNIKKEI賞に続き、福島で2週連続の重賞制覇となった。

【レース結果】

 「トサキー!信じてたぞー!!」。アルバートドックと引き揚げてきた殊勲の鞍上に、大きな声援が飛ぶ。戸崎はにこやかに手を振って応えた。先週のラジオNIKKEI賞(ゼーヴィント)に続き、福島で2週連続の重賞V。加えて土日で計5勝の固め打ち。夏開催を心待ちにしていた福島のファンにとっても、頼もしい男の会心騎乗だった。

 前半は縦長になった展開の真ん中あたりを追走。3角からグングンとポジションを押し上げ4角を回り切ると、前にいたのは先に抜け出したクリールカイザーだけ。あっさりかわして先頭に立つと、外から迫ったダコールを半馬身差で退けてゴールに飛び込んだ。初コンビとは思えない息の合った手綱さばきを見せた戸崎は「位置取りが後ろのレースが続いていたので、スタートさえ決まれば、ある程度前で運ぼうと思っていた。道中もリズム良く走って、直線もスムーズに進路を取れた。乗りやすくて、身のこなしがいい馬」と笑顔。「返し馬が終わったところで、ミルコが西で勝ったのが分かった。あやかれたらと思っていたので、勝ててうれしい」と気持ち良さそうに汗を拭った。

 アルバートは2月に70歳定年で解散した松田博資厩舎から須貝厩舎に転厩して4戦目。人馬共に移籍した松田博師の息子・剛助手は「状態も良かったし、全てがうまくいった。須貝先生のおかげです」と父から受け継いだ愛馬の好走を喜んだ。須貝師も「ジョッキーもうまく乗ったし、ハンデ57キロで力のあるところを見せてくれた」と話した。

 今後について師は「2000メートル路線を歩んで、秋の最大目標は天皇賞(10月30日、東京)」とした上で「次は馬の状態次第だが新潟記念(9月4日)あたりも視野」とサマーシリーズ制覇にも意欲をのぞかせた。飛躍の夏の先には、実りの秋が待っている。

 ◆アルバートドック 父ディープインパクト 母ゴールデンドックエー(母の父アンユージュアルヒート)牡4歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・G1レーシング 生産者・北海道白老町社台コーポレーション白老ファーム 戦績17戦5勝 総獲得賞金1億5968万9000円。

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