【プロキオンS】ノボバカラJRA重賞初V ミルコとコンビで3戦3勝

[ 2016年7月11日 05:30 ]

ゴール前抜け出したノボバカラ(右から2頭目)が重賞初制覇

 中京で行われたダートG3「第21回プロキオンS」はノボバカラがJRA重賞初V。鞍上のミルコ・デムーロ(37)は先週のCBC賞に続き、関東馬で重賞Vを飾った。

 名手の一瞬の判断が勝利を呼んだ。ノボバカラは外枠14番からロケットダッシュを決めるも、ミルコは無理に主張せずスッと2番手へ。「いいスタートだったが(気性面で)行くと駄目なので。最後は他の馬が来てからまた伸びていた。芝スタートも問題なかったし、本当に凄い馬ですね」。ゴール前は外から強襲してきた2着ニシケンモノノフと、内から鋭く伸びた3着キングズガードの間に挟まれる形で押し切った。名手は最後で1頭になると“ソラを使う”性格を踏まえ、最後までアクセルの踏み込みを待ちJRA初タイトルへと導いた。

 これでバカラとのコンビは3戦3勝。自身も先週のCBC賞・レッドファルクスに続く重賞2連勝と絶好調だ。「凄いね。うれしいです」と満面の笑みで喜びを爆発させた。

 天間師は「距離を短くして軌道に乗ってきたね」と4歳を迎えての充実ぶりに目を細める。秋の目標はJBCスプリント(11月3日、川崎)で、その前の一戦に浦和の交流重賞・オーバルスプリント(9月15日)が候補。ミルコが主戦を務め同じJBCスプリントを予定するダノンレジェンドのこともあり、現時点での鞍上は未定。トレーナーは「JBCとセットで乗ってもらえるジョッキーを探したい」と話した。

 ◆ノボバカラ 父アドマイヤオーラ 母ノボキッス(母の父フレンチデピュティ)牡4歳 美浦・天間厩舎所属 馬主・LS・M 生産者・北海道新ひだか町の萩澤泰博氏 戦績20戦6勝(うち中央18戦5勝) 総獲得賞金1億5652万9000円。

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月11日のニュース