99年フェブラリーS優勝“地方競馬の雄”メイセイオペラ死す…

[ 2016年7月9日 05:30 ]

99年、フェブラリーSを制した菅原勲とメイセイオペラ

 日本競馬史上ただ1頭、地方競馬所属にしてJRAのG1制覇を成し遂げたメイセイオペラが1日、心不全のため種牡馬としてけい養されていた韓国のプルン牧場で死んだ。22歳だった。8日に同馬が現役時代に所属していた岩手県競馬組合が発表した。

 岩手競馬所属のメイセイオペラは99年JRAのG1フェブラリーSを優勝。地方競馬の雄がJRAのエリートを蹴散らした様は当時、NHKテレビのドキュメント番組で特集も組まれたほどの社会現象になった。他に98年南部杯、99年帝王賞など通算35戦23勝。引退後は韓国で種牡馬としてけい養され、同国のクラシック優勝馬も出した。容体の悪化から、関係者が帰国に向けた準備を進めていた矢先の悲報だった。

 盛岡競馬場では9日から献花台および記帳台を設置し、競馬史に輝かしい功績を残した名馬を追悼する。

 ▼菅原勲調教師(元主戦騎手)メイセイオペラにはG1も勝たせてもらったし、あの馬がいたから今の自分があると言ってもいい。一昨年、韓国へ合いに行った。今思えば、その時に合えて良かったのかなと…。頭数は少なくなったが今年も種付けしたとのこと。長生きしてほしかったけど、馬としては高齢の22歳。本当にお疲れさまでした。

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