【ユニコーンS】ドリーム砂王の器だ!し烈な叩き合い首差制した

[ 2016年6月20日 05:30 ]

ストロングバローズ(右)との叩き合いを制したゴールドドリーム

 3歳ダート重賞「第21回ユニコーンS」が東京競馬場で行われ、2番人気のゴールドドリームが1番人気ストロングバローズとのし烈な追い比べを首差で制して重賞初制覇。ダート戦線の主役に名乗りを上げた。今年のダービーをマカヒキで制した川田は今年トップの重賞9勝目。

【レース結果】

 ダービーのゴール前を思い出させるような追い比べ。東京の直線でまたも川田とルメールが一騎打ちを演じた。今度は川田が外。右ムチを振るい、手綱をしごく。鞍上のアクションにゴールドドリームがしっかり応え、前にいたストロングバローズを首差捉え切った。「思っていた以上にいい内容で走れました」。重賞ハンターはクールに愛馬を称えた。

 スタートを決めて好位から。人気を分け合ったストロングバローズを見る形でレースを運んだ。「ゲートが上手ではない馬ですが、芝スタートもあってか二の脚がつきました。4角を回る雰囲気が良くて、きょうは動いてくれるなと思いました」と川田。その手応え通りに直線で鋭く伸びた。平田師は「ストロングも追いだしを待っていたし無理かなと思ったが、強かったね。何も言うことなし」と目を細めた。

 3戦全勝で臨んだ前走・兵庫チャンピオンシップは2着で連勝ストップ。小回りに対応できず勝ったケイティブレイブに7馬身もの差をつけられたが、すぐに巻き返した。これで5戦4勝。同じ舞台のヒヤシンスSに続いて難敵ストロングバローズを退け、能力の高さを見せつけた。

 次走は順調ならG1・ジャパンダートダービー(7月13日、大井)を予定。02年の同レースを圧勝した父ゴールドアリュールとの父子Vが懸かる。師が「経験を積んでスタートの反応も良くなった。ずいぶん競馬を覚えたけど、まだまだ良くなると思う」と期待を寄せれば、川田も「広くて直線が長いコースが合う。改めて強いレースをしてくれて、自信を持てました」と手応えを口にした。五輪イヤーに現れた“金の夢”。ゴールドラッシュはまだまだ続きそうだ。

 ◆ゴールドドリーム 父ゴールドアリュール 母モンヴェール(母の父フレンチデピュティ)牡3歳 栗東・平田厩舎所属 馬主・吉田勝己氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績5戦4勝 総獲得賞金7483万円(戦績、賞金共に地方含む)。

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