【宝塚記念】ファン投票最終結果ブラック1位 サブちゃん「名誉」

[ 2016年6月10日 05:30 ]

春の天皇賞を制した時は「まつり」の替え歌を披露した北島(右)

 第57回宝塚記念(26日、阪神)ファン投票の最終結果が発表され、キタサンブラック(牡4=清水久)が8万票余の圧倒的な支持で1位となった。同馬のオーナー北島三郎(名義は大野商事)が喜びのコメントを寄せた。

 日本全国のファンから寄せられた8万2121票もの支持を受けて堂々1位に輝いた。豪華メンバーとなるサマーグランプリ。その中心で存在感を放つのがキタサンブラックだ。清水久師は一票一票の重み、そこに込められた思いを受け止め、言葉を絞り出した。

 「今までは人ごとだったけど、まさか自分の厩舎の馬がこうなるとは…。ファンの皆さんの投票は本当にありがたいです」

 先々週の第1回中間集計、先週の第2回中間集計でもファン投票トップの座は不動だった。昨年のスプリングS、セントライト記念、菊花賞、そして今年の天皇賞・春とG1・2勝を含めて既に重賞を4勝。過去10戦で1番人気に支持されたことは一度もなくてもコツコツ実績を積み重ね、ひたむきな走りでファンのハートをガッチリつかんだ。

 天皇賞・春の後はいったん放牧へ。中7週で迎える、この一戦にピッタリ照準を合わせてきた。8日の2週前追い切りはCWコース3頭併せ。道中、最後方から4コーナーで大外へ。直線半ばでマイネルレオーネ(4歳500万)をかわすと最後は内ピットボス(3歳1000万)に迫って同入でゴール。6F80秒4~1F12秒1とビッシリ負荷をかけた。稽古をつけた黒岩(レースは武豊)が充実ぶりをアピールする。

 「放牧からいい状態で帰ってきたし、高いレベルで安定していますね。去年は気性的に若さを見せることがたまにあったんですけど今は馬がドッシリしているんです。それが何より」

 出入りの激しいタフな展開で底力を示した菊花賞、カレンミロティックとの壮絶な追い比べをモノにした天皇賞・春。G1・2勝はいずれもタイム差なしの接戦で競り負けない勝負強さが光った。ファン投票に応える力走で3度目のG1制覇へ。最高の舞台で最高の結果だけを求めていく。

 ▼北島三郎 このたび、第57回宝塚記念のファン投票1位にキタサンブラックが選ばれたと聞き、驚きとうれしさでいっぱいです。ありがとうございました。当日、競馬ファンの皆さまの声援を力にして、頑張って走ってくれることを願うばかりです。このような大舞台に出走できるのは、馬にとっても馬主にとっても名誉なこと。一緒に走る名馬たちと共に無事にゴールしてほしいと思います。

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