【安田記念】モーリス 8割仕上げもラスト11秒8!8連勝へ視界良好

[ 2016年6月3日 05:30 ]

追い切りを終え、富士山を背に悠然と歩くモーリス(右は堀師)

 世界のモーリス、8割仕上げで8連勝だ!春のマイル王決定戦「第66回安田記念」の木曜追いが2日、東京競馬場で行われた。G1・4連勝中でレース連覇を狙うモーリスは、芝コース単走でラスト1F11秒8と鋭く末脚を伸ばした。香港遠征帰り、中4週のローテーションに陣営は慎重な姿勢を崩さないが、世界No・1マイラーを証明する。なおこの日、同レースの出走馬が確定、枠順は3日に決まる。

【安田記念】

 午前7時すぎ。1コーナー先に富士山を望む澄み切った青空の下、東京競馬場にモーリスが姿を現した。海外メディアを含む多くのカメラが一斉に向けられ、乾いたシャッター音が響き渡る。しかし、全く動じる様子はない。それどころか、多くの視線を楽しむかのような堂々とした脚取りで、馬場へと向かった。

 角馬場で体をほぐした後に、正面から芝コースへ。キャンターで半周。スピードをいったん緩め、芝1400メートルのスタート地点付近から本追い切りを開始した。ゆったりと4コーナーを迎えると、一気に加速。傷みの少ない馬場の外めから中央に進路を取って、5F66秒7~51秒7~37秒2。首を使った野性味あふれるフォームは健在。馬なりのまま力強く脚を伸ばして、ラスト11秒8をマークした。

 堀師は午前9時すぎに行われる僚馬ドゥラメンテの追い切りを見届けるべく、美浦へ“とんぼ返り”。代わりに会見に出席した渡辺助手は「先週までは重い感じがあったが、(堀)調教師も“良化を感じる”と言っていた」と動きに及第点。ただ、状態について聞かれると「現状は8~9割くらい。もう1週あればピークに持っていける、というところ」と率直な胸の内を明かした。

 5月1日に香港G1・チャンピオンズマイルを圧勝。翌日に帰国して、いったん輸入検疫のためJRA競馬学校(千葉県白井市)に入厩。その後、着地検疫のため同9日に東京競馬場へ移動。不慣れな場所での調整を強いられた。「テンションが上がり、ストレスもかかって毛づやが落ちた」と渡辺助手。それでも、海外遠征2度の経験で精神面も鍛え上げられていた。「学習能力が高い馬。すぐに慣れてくれて、今は美浦にいる時と同じくらいの落ち着き」と説明した。

 勝てば昨年の安田記念からG1・5連勝となり、エスポワールシチーの持つG1連勝記録に並ぶ。12頭立ての少頭数となり、モーリスへの注目度は日々高まるばかり。そんな中、陣営が隠すことなく不安材料を口にするのも、ポテンシャルに絶対的な信頼があるからこそ。渡辺助手は「最近は風格が出てきた。このまま連勝記録を伸ばしていければ」と改めて期待を込める。どんな勝ちっぷりで連勝を伸ばすのか!?その強さを堪能するレースになりそうだ。

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