【日本ダービー】マカヒキ 皐月2着から進化!駆け引き不要神の脚

[ 2016年5月26日 05:30 ]

貫禄追いだ!!力強くチップを蹴り上げ坂路を軽快に駆け上がるマカヒキ

 雪辱Vへ、マカヒキ(牡3=友道)が進化した姿を披露した。競馬の祭典「第83回日本ダービー」(29日、東京)の追い切りが25日に栗東、美浦両トレセンで行われた。栗東では皐月賞2着のマカヒキが坂路で4F52秒9~1F12秒1と抜群の伸び。初黒星を喫した皐月賞時からのパワーアップをアピールした。なお、同レースの出走馬、枠順は26日に決定する。

【日本ダービー】

 真打ち登場は午前7時37分。ダービー出走の関西馬で、最も遅い時間に追い切ったマカヒキに報道陣の熱視線が送られる。ブレのない大きなフットワークと追われてからの鋭い伸び。報道陣からは「さすがだな」と驚嘆の声が上がった。

 助手を背に坂路で4F52秒9~1F12秒1。トップスピードに乗ると力強くチップを蹴り上げた。ラスト1Fは同じくダービー出走のレッドエルディストが、この日最速タイとなる12秒0をマークしたが、開門直後のきれいな馬場。マカヒキはハロー(整地作業)明けから15分以上たって、馬場が荒れ始めた時間帯だから出色の伸びだ。友道師は「楽な手応えであの時計。力があるなと改めて実感した」と目を細めた。

 皐月賞時の追い切りは4F52秒7~1F13秒0。全体時計は同等でもラストの伸びが違う。自慢の末脚に磨きがかかった理由は馬体の成長にある。胸前がたくましく発達した馬体。一方で以前はトモ(後肢)に頼りなさがあった。師は「これまでは他の馬には見られない骨盤のあたりに疲れが出ていた」と振り返る。前肢が生み出すパワーが桁外れの分だけレーのダメージも大きかったが、師は「つくべきところに肉がついてメリハリが出てきた。トモもしっかりして胸前に追いついてきて、皐月賞の後は一番回復が早かった」と進化を強調した。

 デビュー3連勝で臨んだ皐月賞は2着。無傷のクラシック制覇はならなかったが、上がり3Fはデビュー以来4戦連続となるメンバー最速(33秒9)をマークした。それでも師は「先週乗ったジョッキー(川田)は皐月賞の時よりパワーアップしていると言ってくれたし、今度は一段と凄い脚を使ってくれると思う」とさらなる剛脚発揮を期待している。

 皐月賞の中山から舞台は東京へ。川田が「中山よりはるかに競馬はしやすくなると思う。折り合いに不安がないので距離も心配していない」と歓迎すれば、師も「絶対に東京の方がいい」と力強い。パワーアップした末脚をフルに発揮するには、525・9メートルの長い直線はもってこいだ。馬名の由来はハワイの収穫祭。マカヒキの収穫祭は日曜日に府中で行われる。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月26日のニュース