【日本ダービー】ダイヤモンド ルメール「状態は前走以上。完璧」

[ 2016年5月26日 05:30 ]

加速するサトノダイヤモンド(左)

 デビュー当初から池江師は「ダービー」を目標に掲げ、ここまで逆算して調整を続けてきた。サトノダイヤモンドの前走の皐月賞は、直線でリオンディーズに進路を遮られる不利はあったものの、持ち味の切れが発揮できず3着。「不利は響いたが、それ以上に調教で負荷を掛けなさ過ぎた。一度使ったことで筋肉が引き締まり、動きがパワフルになった。大きな上積みはあると思う」と師。

 最終追いはルメールを背にCWコースで3頭併せ。外サトノノブレス(6歳オープン)、中プロフェットの最内に入り、序盤は2頭を5馬身前に置いて追走。3角過ぎでは差は1馬身。直線を向き手綱を緩めると、馬体を弾ませるようにエンジン点火。先に抜け出したプロフェットをラスト1Fで射程圏に入れ、肩ムチ一発で楽々と3馬身突き放した。ルメールも「コンディションは前走以上で直線の反応も良かった。完璧だね」と思わず笑みがこぼれた。

 中間は放牧を挟まず在厩して攻めを強化。最終追いの時計を見比べれば、明らかに調教の質が上がっている。皐月賞は5F67秒5と上がり重点だったのに対し、この日は最後まで追われ5F65秒2。ラスト3Fも39秒6→11秒9(一杯)から、37秒4→11秒6(強め)と大幅に縮めている。普段の調教でも1秒近く速め、スピードを意識した“ハードトレ”で鍛え上げた。

 「調教の中身が今までとは違う。距離はやってみないと分からないが、こなせると思っている。今回は自信を持って臨める」と力強く締めくくった池江師。ダイヤモンドが最高の舞台で、最高の輝きを放つ。

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