【日本ダービー】リオンディーズ まるで瞬間移動!ラスト11秒4

[ 2016年5月26日 05:30 ]

3頭併せで(右から)ドラゴンカップ、シャケトラを抜き去るM・デムーロ鞍上のリオンディーズ(左)

 唯一の弱点は消えた!?

 弥生賞と皐月賞で道中、掛かったリオンディーズだが、ミルコ・デムーロは「もう折り合いに心配はない」と確信に満ちた表情を見せた。その根拠はどこか?皐月賞は行きたがって、待機策どころか先行してしまった。しかし、陽気なイタリアンは不安は消えたとキッパリ言うのだ。

 「皐月賞はボクの失敗。前に出したら引っ掛かってしまった。あれで最後の直線は疲れてしまった。でも(2週前の追い切りから)舌をくくって凄く乗りやすくなった」。バンドで舌をくくるのはちょっとした工夫。それが効果てきめんだったようで、3週続けて追い切りに乗ったミルコが「コントロールが利くようになった」と言う。

 最終追い切りはCWコースの3頭併せ。リオンディーズは先行するドラゴンカップ(3歳500万)と、シャケトラ(3歳未出走)の内からラスト11秒4の鋭脚を繰り出して、アッという間に1馬身先着。まるで瞬間移動のようだった。

 母国イタリアと日本のダービー。さらに「スペインのダービーも勝ってる」と笑うミルコは今年と昨年を比較して「昨年のドゥラメンテには自信を持っていた。今年のリオンディーズにも自信を持っている。ただ、ほかの馬も強い」とV候補の多さを違いに挙げた。

 角居師が「血統も値段もいい」と表現するエリートが、大舞台での強さを発揮する時が来た。

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2016年5月26日のニュース