【日本ダービー】マカヒキ95点　闘争心前面に！野太い首も評価

鋭い眼光のマカヒキ。気合は十分だ

　サトノダイヤモンドほどではありませんが、マカヒキも皐月賞から気配を変えてきました。目つきが違います。優しかった目がかなりきつくなった。元々精かんな顔立ち。皐月賞時も鼻の穴をしっかり開いた闘馬のような面構えでしたが、眼光まで鋭い。まるで仁王像のようです。「さあダービーだ」と、馬は知る由もないのですが、闘争心を前面に出しています。

　馬体はさほど変わっていません。皐月賞時の馬体診断で唯一満点を付けたほど完成度が高いです。特に肩は歴戦の古馬のようなたくましさ。野太い首にも相手を威圧する力強さがある。全姉のウリウリは母の父フレンチデピュティ譲りのガッチリした体形のため短距離で活躍していますがこちらは父ディープインパクトの伸びやかな体形。距離延長にも対応できるでしょう。

　唯一の欠点は前後肢のアンバランスさ。前肢が極端に発達しているせいか、トモが寂しく映ります。こういうトモは前半から急がせるとリズムが狂う。後方からじわりと行った方がいいでしょう。直線の長い東京に替わるのはプラスですが、自分で競馬をつくれない弱みも抱えています。