【オークス】鹿戸2騎ドレッサー&ビッシュ「縦」よく樫を制す

[ 2016年5月19日 05:30 ]

芝コースで追い切ったダイワドレッサー(右)とビッシュ

 【G1ドキュメント=18日】赤地のオークスゼッケンを着けた一団が縦一列になってスタンドに近づいてくる。芝コースで4頭が2馬身ずつの等間隔を保つ縦列調教。「藤沢和厩舎の追い切りみたいだな。でも、チェッキーノがいないぞ」。午前6時の追い切りに寝ぼけ眼をこする長老・梅崎の前を鹿戸厩舎の一団が通り過ぎた。

 シーサイドチャペル(3歳未勝利)を先頭に2番手ダイワドレッサー(オークス出走)、3番手ビッシュ(同・抽選待ち)、4番手ネオヴェルザンディ(同・除外対象)。赤地ゼッケンの3頭はピタリと折り合ったまま、ゴールを過ぎても軽快にストライドを伸ばした。

 「前に馬を置いて折り合う練習だよ。今回は長い距離を走るからね」と縦列追いの理由を説明する鹿戸師。「ミスターンが怖いから2コーナーすぎで手前(軸脚)をしっかり替えるまで(手綱を)緩めずに行った。実際には時計以上に負荷がかかっているよ。闇調教?そうかもね(笑い)。どれも文句なしの仕上がりだ」。鹿戸師は10数年前の騎手時代、藤沢和厩舎の縦列調教を手伝っていたが、そのエキスを樫の大一番で管理馬に注入した。

 「レースのうまさはダイワドレッサー、瞬発力ならビッシュ」と続ける同師。「ドレッサーは元気がないためスイートピーSを自重したが、すっかり立ち直ってくれた。前走は追走に苦労したから距離延長はプラス」。梅崎が狙うビッシュは?「馬体に一層張りが出てきた。前走はスタート後に外からかぶされて、後方へ下がりながら直線であんなにいい脚を使って…」。前走・フローラSの上がり(3F34秒6)はチェッキーノと並ぶ最速タイ。5分の4の抽選さえ突破すれば…。藤沢和厩舎のお株を奪う縦列追いで上昇一途の穴馬だ。

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2016年5月19日のニュース